アンガーマネジメントと呼ばれるものがあるのはよく知られているのではないでしょうか。いわば怒りのコントロールというべきものである。もちろん怒りというのは人間本来が持ちうる感情の一つであり、かなり原始的な感情を持ちうるものでもあろう。それゆえに怒りを発露しないことには、内部へ貯め込むことになり、それはやがてマグマとなりて、外へ放出されることによって、甚大な被害をおよぼす想像力というものがあるがゆえに、怒りというのは、良きものであり、あるいは正当な感情の発露であるともいわれます。


怒られるのはイヤ

ただ、そのような前提条件があったとしても怒られるのはイヤであり、気分が滅入ることもあるにはあるのです。安藤俊介著作、橋本 くらら漫画による『○×まんがでスッキリわかる:もう怒らない本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はアンガーマネジメントに関する決定的は本というべきものであるといえるでしょう。

マンガでわかりやすく

本書は漫画で記されています。それは誰にでもわかるものとして用意されていることになります。文字の羅列であれば、それに対して共感をするといったことがあるにはあるとはいえ、それはひとつの幸福な体験ともなりうるだろうが、つねに日常生活が怒りで支配されている人にとっては、ある種の感情的は反発というべきものを招きかねない憂慮もそこにはあるにはあるでしょう。それゆえに漫画という簡明なメディアによって示される内容には強い説得力を帯びることになり、当然ながら、そこに共感を得るということにもつながってゆくのです。怒りに満ちた人はまず手にとるべき本でしょう。