国内線で「独自性」を強みに路線展開をしてきたスカイマーク。初の国際線となる成田~サイパン線も「独自性」がウリです。なぜこの路線を選んだのか、「独自性」の原点はどこなのか、市江正彦社長が話しました。

なぜサイパン?

スカイマークが2019年10月24日(木)、記者発表会を開催。話題の中心になったのは、開設が発表されている成田~サイパン線です。同社初の国際線であるほか、過去には存在したものの現在、この路線で直行便を運航する航空会社はありません。

これまで国内線でも神戸、茨城空港発着路線や、深夜早朝便の運航など、「独自性」を強みにしてきたというスカイマーク。加藤勝也専務取締役は「サイパンは、羽田から沖縄より少し遠いぐらいの『身近』な距離のリゾートであることが魅力です。特徴は“映える”フォトジェニックな場所が多いこと。2018年5月31日デルタ航空が撤退して以来、直行便がなかった成田~サイパン線の種を育てていきたいと思います」と、「独自性」と「身近」が、成田~サイパン線を選んだ理由と話します。

またスカイマークが、国際線国内線ともに「独自性」を打出す理由について市江正彦社長は「スカイマークは1996(平成8)年に、日本の航空業界に価格破壊を起こす会社として誕生しました。その『革新』のDNAを受け継がなければいけないと思っています」といいます。

スカイマーク、今後も新路線を探索

厳密には決まっていないものの、今後の路線展開でもスカイマークは「独自性」の方針は継続するといい「出発地か到着地のいずれかに他社があまり参入してない路線を、これから探していこうと考えています」(市江正彦社長)と話しました。

スカイマークの成田~サイパン線は、11月1日(金)に航空券の販売が始められ、11月29日(金)に開設されます。毎日運航で、ダイヤは以下のとおりです(いずれも現地時間)。

・SKY811便:成田10時15分発→サイパン15時00分着
・SKY816便:サイパン16時35分(土曜は17時05分)発→成田19時35分(土曜は20時00分)着

使用機材はボーイング737-800型機で、機内食も提供予定。追加料金5000円で搭乗できる上位クラス「フォワードシート」も用意され、ここでは搭乗や降機の優先、デザートのサービスも計画しているそうです

またスカイマークは、「サイパン ビッグ プロモーション」キャンペーンを開催。11月1日(金)から12月31日(火)まで、成田~サイパン間にスペシャル運賃3800円(座席数に制限あり)を設定します。

スカイマークのボーイング737-800型機(2019年5月、伊藤真悟撮影)。