ドラマ「リカ」(毎週土曜夜11:40-0:35、フジテレビ系)第1部の撮影が終了し、大矢昌史役の小池徹平クランクアップを迎えた。

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高岡早紀演じる雨宮リカは“運命の相手”の大矢と結ばれるためには手段を選ばない“純愛モンスター”。回を重ねるごとに大矢に関わる登場人物が次々と犠牲になっていき、第1部の最終回は驚愕の展開が…。

この日、クライマックスシーンが撮影され、リカと大矢の不条理感極まる展開に現場は静まり返る一幕も。夜も深まったロケ地で、スタッフからのねぎらいの花束を抱えて「お疲れ様でした」と深く頭を下げた小池が撮影を終えての感想を語った。

小池徹平インタビュー

――撮影を終えていかがですか?

短期間で、怒涛のように全力でやり切ったという感じでした。全話をしっかり読んで準備する作業や、大矢の気持ちを作るのに少々苦労したところもありました。私生活もちょうどバタバタした時期で、初めての生活スタイルでしたが、とてもいい経験をさせていただき楽しかったです。

――大矢役、どのような印象で終わりましたか?

最後まで本当にかわいそうという印象でした。仕事を真面目に頑張っても院長(西岡徳馬)には理解されないままだったので大矢的には、さぞ心残りだったろうな…。周りの人もどんどん亡くなっていって、大矢の恐怖というのは、もう、やりきれないですね(笑)。

■ 印象に残っているシーンは?

――最終日まで、恐ろしいリカに振り回されていましたか?

一日中、濃厚にリカに追い詰められる撮影の日もあって、その時は楽しく撮影をしてますが、家に帰ってから精神的にどっと疲れがきたという日もありました(笑)。精神的に追い詰められる役って、改めて大変だと思いました。

――追い詰める側、追い詰められる側、どちらも感情の起伏が大変そうで…。

僕ら、追い詰められる側としては、お芝居的にリカが怖く見えるようなリアクションを皆で考えたりして楽しかったです。でも、リカの仕掛ける側も(お芝居的に)楽しいと思うんです。追い詰められるのも楽しいなと実感できたところで撮影が終わってしまい、もう少し大矢をやっていたかったですね。

――印象に残っているシーンを教えてください。

第2話のペアン鉗子(かんし)が写っているレントゲンを大矢が見て驚いたシーンです。術後の患者さんの腹部にペアン鉗子がはっきり写っていて、『そんなことはないだろ!』って、とても強烈なインパクトでした(笑)。作品を通して、恐ろしいけど実はありえない描写も多く、真剣にやればやるほど僕らは面白かったです。リカがペアン鉗子をポケットからチラ見せして、大矢を精神的に追い詰めるシーンも、ちょっとコントみたいでした。

■ 高岡早紀のすごさとは?

――改めてリカ役を演じる高岡さんのすごさをどのような部分で感じましたか?

リカを演じるのはとても大変だと思います。本当に高岡さんはどう思ってリカを演じてるんだろう、楽しんでいるのか、気持ち悪いな、この人と思っているのか…。そのあたりが僕には分かりませんでしたが、それすらもミステリアスで、とても自然に演じていて、絶妙に“リカ感”が出ているんです。

総じて僕はリカに振り回されていました。高岡さんがあまりにリカを自然に演じられるので、僕は高岡さんと元々知り合いで良かったとさえ思ったほどです(笑)。現場では「もっとこういう風にやったら怖いよね」とか、「こうしたら面白いね」など、話し合いながらできたので、いい関係性でできたのではと思っています。

――第2部も引き続きリカを演じる高岡さんにエールをお願いします。

高岡さんから第2部のストーリーについて少し伺いましたが、精神的にちょっとハードそうだなと…。せめてお休みの時はリカの毒素を抜いていただいて、大好きな犬の散歩でリフレッシュしてください! 体調管理だけは気をつけてくださいね。

――第2部で、リカに追い詰められる大谷亮平さんにひと言お願いします。

次は大谷さんがリカに追い詰められるということで、リカに狙われるなんて光栄なことだと思いますよ(笑)。今回、大谷さんとはお芝居をご一緒できなかったですが、追い詰められる姿を楽しく演じていただけると思います。オンエアを楽しみにしています!

 ――第1部完結の第4話に向けてメッセージをお願いします。

悲惨な終わり方になりそうです(笑)。撮影現場は血糊が飛び散っているのが当たり前みたいなところもありましたし、リカは序盤から何人もの人を殺めていて、地上波では放送ギリギリの攻めたストーリーだったと思います。回を重ねるごとに、恐怖感と緊迫感が増して良い作品に仕上がったと思います。ぜひ、皆さんに楽しんでいただきたいです。(ザテレビジョン

クランクアップを迎えた小池徹平