三菱電機は、鉄道車両メンテナンスソリューション「鉄道LMS on INFOPRISM」を10月24日から提供を開始する。

鉄道LMS(Lifecycle Management Solution) on INFOPRISM は、同社AI技術 Maisart(マイサート)を採用した独自IoTプラットフォーム INFOPRISM を活用し、鉄道車両のさまざまな情報をリアルタイムに収集・分析することで、鉄道車両の点検・検査・修繕などメンテナンスの効率化や鉄道事業者間のデータ共有・活用などを支援するサービス。

この 鉄道LMS on INFOPRISM の特長は、収集・蓄積したデータ分析で鉄道車両のメンテナンス業務効率化、鉄道事業者間のデータ共有・活用、AI技術を活用し鉄道事業者へ最新サービスを提供する、など。

収集・蓄積したデータの分析により、鉄道車両のメンテナンス業務を効率化

三菱電機製TCMSリアルタイムに収集・把握した運行中の鉄道車両の状態監視データを分析し、各機器の健全性を自動判定。車両基地などで実施している定期検査が運行中に実施でき、検査省力化に貢献。

運転台のモニター画面や機器の動態データを、車上側の乗務員と地上側の指令員・基地保守員との間で共有し、故障時の迅速復旧を支援。

AI手法、ビッグデータアプローチなどの多角的なデータ分析アルゴリズムを装備し、対象機器の設計・製造における当社独自の知見や技術、各鉄道事業者の運用ノウハウを組み込むことで、精度の高いCBM(Condition Based Maintenance 予知保全 状態基準保全)を実現。鉄道車両のメンテナンス業務の効率化に貢献。

鉄道事業者間のデータ共有・活用により、さらなる安全・安定運行に貢献

相互直通運転を行う複数の鉄道事業者間がクラウド上でデータ共有・活用ができ、鉄道事業者間の連携強化に貢献。

他社路線を走行する自社の鉄道車両の状態がわかり、故障復旧の迅速化やダイヤ乱れ時の鉄道事業者の調整業務を軽減。鉄道のさらなる安全・安定運行に貢献。

鉄道事業者内でも各部門で各種データを共有することで、トータルでの業務効率化に貢献。

AI技術の活用により、鉄道事業者へ最新のサービスを提供

鉄道事業者からさまざまな運行条件下のデータをリアルタイムに収集、分析結果を蓄積し、AI技術を活用して故障予兆検知精度を向上させる。

クラウド上のセキュリティーやデータ分析などのサービス機能を、当社で集中管理・リモートローディングすることで、常に鉄道事業者に最新のサービスを提供する。

図:三菱電機
写真 記事:鉄道チャンネル編集部