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台風15号や19号の爪痕がまだ大きく残るなか、25日は低気圧や台風21号周辺の湿った空気の影響で、関東や東北などを中心に記録的な大雨となりました。

低気圧と台風21号

台風15号や19号の爪痕がまだ大きく残るなか、25日も関東や東北などを中心に記録的な大雨となりました。
25日は本州の南岸沿いを低気圧が東進。加えて、台風21号が日本の東を北上しました。台風21号は本州からは離れて進みましたが、台風周辺の雨雲の元となる暖かく湿った空気が大量に流れ込み、四国や紀伊半島、関東や東北太平洋側に活発な雨雲がかかりました。

記録的な大雨

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特に記録的な大雨となったのが千葉県です。千葉県鴨川市で1時間に85.5ミリの猛烈な雨が降り、観測史上1位の大雨となりました。また、レーダーの解析で千葉県千葉市付近と八街市付近では、1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。12時間雨量は千葉県市原市の牛久で283.5ミリ、佐倉市で248.0ミリとたった半日で平年の10月のひと月の雨量を超す雨が降りました。千葉県では川の氾濫や浸水、道路の冠水など多くの被害がでています。

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また、福島県浪江町でも観測史上1位となる62.0ミリの非常に激しい雨を観測しました。浪江町の12時間雨量は245.5ミリと、ここでもたった半日で平年の10月のひと月の雨を上回る大雨となりました。福島県を流れる夏井川では氾濫が発生しました。

29日にはまた広く雨

この先の天気は、27日は曇り空、28日はおおむね晴れるでしょう。一部でにわか雨はありそうですが、雨脚の強まることはなさそうです。ただ、29日は前線を伴った低気圧が本州の南岸沿いを東進する予想です。今回ほどではないものの、所々に活発な雨雲がかかり、被災地周辺でも雨脚が強まる恐れがあります。危険な川や斜面には近づかないようにして下さい。

低気圧と台風21号 記録的な大雨のまとめ