養子はいたものの、「どうしても実の子を産みたい」と体外受精で妊娠した70代の女性がいる。かなりの高齢ながら何ヶ月もお腹で胎児を育てたこの女性が、このほどとても小さい赤ちゃんを帝王切開で出産した。
■実の子を望んだ高齢夫婦
インドで暮らす70代の女性と80歳の夫は実子に恵まれぬまま高齢者になり、養子を大事に育てたものの「血を分けた子がほしい」という思いはどうしても払拭できなかったという。
そこで夫妻は「自然に妊娠しないだろうか」と頑張ってみたというが妊娠には至らず、「ならば」と病院に向かい体外受精に挑戦したという。
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■妊娠に成功
病院側の説明によると、女性は医師らに対し「75歳です」と年齢を伝えたとのこと。
女性が生年月日を証明する書類を提出できなかったため断定はできないというが、パッと見るだけで70代以上と判断できるほど老いていたため、「妊娠は難しいだろう」と当初は考えていたという。
しかし女性は見事に妊娠し、超高齢妊婦になった。
■帝王切開で出産
医師の予想に反し見事に妊娠した女性は、約6ヶ月半ものあいだ胎児を子宮で育てることに成功した。
それでも女性の健康状態はすぐれず片方の肺だけしか機能していないこともあって、医師団は「このままでは赤ちゃんの命が持たない」と判断。緊急帝王切開で赤ちゃんを子宮から取り出したものの、赤ちゃんは700グラムにも満たぬ未熟児だったという。
■現在の母子の状態
あまりにも小さく「生まれてからしばらくは自力での呼吸もできなかった」とされる赤ちゃんだが、今は状態も落ち着いているとのこと。現在も新生児特定集中治療室にいる赤ちゃんの様子を医師団がしっかり見守っているというが、調子は上向きだという。
また高齢ママはすでに退院し、赤ちゃんが帰宅できる日を高齢パパと一緒に待っている。
赤ちゃんが小学生になるころには、女性も80代に突入。長年の夢がかなったことは素晴らしいが、体力勝負の育児をどこまでこなせるのか、子供の成長を見届けることができるのかなど、問題は山積み状態だ。
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