(Stepan Popov/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

貧しい家族をいつか経済的にも支えたい。そんな思いから機械の操作を学んでいた少年が、とんでもない事故で大怪我を負い病院に搬送された。

■突然の大惨事

ナイジェリアで暮らすある少年(14)が、穀物を引いて粉にする機械の使用法を市場で熱心に学んでいた。

このとき少年は若い男子に人気があるダブダブのズボンをはいていたというが、ふとした瞬間に猛スピードで動いていた機械の一部がズボンに絡みつき、少年の股間はあっという間に機械の内部に引きずり込まれてしまった。

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■失った睾丸

この事故により少年の睾丸は一瞬のうちに切れ落ち、陰茎も怪我を負ってしまった。少年はただちに病院に搬送されたが、奇跡的にも裂傷ができただけですんだ陰茎の治療は成功したものの、睾丸の接合は不可能だったとのこと。

14歳にして両方の睾丸を失った少年を気の毒に思った医師団は再建の道を模索中だというが、「そのような手術は海外に行かなくては受けられません」「ナイジェリアでは不可能です」ともメディアに語っている。

ちなみに再建手術を受けると外見上は本物の睾丸のように見えることから、「心理的には楽になるのではないか」と医師団は期待しているという。

■「激痛でした」と泣いた少年

大変貧しい家庭で育った少年は「両親やきょうだいのためにも仕事を覚えたかった」といい、休みの日や放課後も必死に頑張っていたという。

そんな中このような怪我をした少年が地元メディアの取材に応じ、涙ながらに「ものすごい痛みでした」「あっという間に睾丸が引きちぎられてしまったのです」とコメント。さらに「いつか役に立つ知識を身につけたかったのに」とも明かし、「あまりにも気の毒だ」という声が噴出した。

■家族の思いと苦境

少年の父親も取材に応じ「ひどいショックを受けました」と話し、「命を落とさずにすんだことは幸いでした」とコメントした。

また母親は「息子はずっと泣いてばかりでしたがようやく落ち着きました」と語っているが、今後の課題は「治療費をいかにしてかき集めるか」だという。

少年の体を心配する一方で、治療費をどうにかして工面せねばならぬ一家のストレスは甚大だろう。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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