「やきいも」「たまごやき」「サンマロッカーに商品が届く…?

 ネット通販大手アマゾンの新サービス「Amazon Hub(アマゾン ハブ)」の商品受け取り用ロッカーの「名前」がネット上で話題になっています。9月に始めた新サービスは、コンビニや駅前に置かれた「Amazon Hubロッカー」やカウンターに、注文した商品が配達され、購入者が受け取る仕組みですが、ロッカーに「やきいも」「たまごやき」「カモメ」「キンモクセイ」「コスモス」といった、食べ物や動植物の名前が付いているためです。

 SNS上では「名前が面白い」「目黒がサンマだ」「鳥の名前ばっかりと思ったら『やきいも』が…」といった声が上がっています。Amazon Hubの広報担当者に聞きました。

食べ物や動植物以外の名前も?

Q.「Amazon Hub」のロッカーに食べ物や動物、植物などの名前を付けた理由は。

担当者「お客さまやドライバーの皆さんにとって、親しみやすく、覚えやすい名前を選ぶようにしています」

Q.食べ物、動物、植物のほかに、どういったものがありますか。

担当者「丸の内の地下通路には、ロッカー『えど』があります」

Q.場所と名前につながりはありますか。あるいは、ロッカー設置者の希望で決めているのでしょうか。

担当者「例えば、Amazon新目黒オフィスロッカーは(落語の)『目黒のさんま』にちなんで『サンマ』にしていますが、全体としてはあまり厳密な決め方をしていません。基本的には、Amazon Hubの担当者が決めています」

Q.ロッカーや名前についての反応は。

担当者「今のところ、想定以上にご利用いただいています。SNSを見ていると、ロッカーを名前で認識してくださっているお客さまが多くいらっしゃるようです。全体として、好意的に受け止めていただいていると思われます」

Q.東京都神奈川県を中心に、有人カウンターを含めて年内に200カ所、2020年以降全国に順次拡大予定ということですが、すべて違う名前を付ける予定なのでしょうか。

担当者「ロッカーについてだけいえば、年内に100カ所程度を設置予定です。名前はすべて違うものになります」

Q.ロッカーの拡大によって期待している効果について教えてください。

担当者「再配達を削減することで、お客さまの利便性を向上させるとともに、ドライバーの皆さまのご負担を軽減することです。今年開始した置き配についてもいえることですが、お客さまの受け取りの選択肢を増やすことが大事だと考えています」

オトナンサー編集部

コンビニ店内にある「キンモクセイ」のAmazon Hubロッカー(ファミリーマート提供)