中国メディア・新浪は26日、帰化選手による実力アップ戦略を図るサッカー中国代表について「どうして日本や韓国のメディアは、外国人選手の中国帰化を望まないのか」とする記事を掲載した。
記事は中国代表について、無数の人の期待を背負いながら何度となく人びとを失望させ、その弱さが嘲笑の対象となり続けてきたと紹介。そんななかで、近ごろ中国代表には帰化選手の姿が見えるようになったとし、「これは、やむを得ず取ったサッカー発展のための選択なのである」と伝えた。
そして、中国代表が帰化戦略に舵を切った背景には、中国スーパーリーグのクラブチームが海外の有力選手を次々と獲得し、その実力をアジア屈指のレベルにまで高めた「実績」があると説明している。
一方で、現在アジアトップクラスの実力を誇る日本や韓国のサッカーメディアは、帰化選手の中国代表入りを快く思っていないと紹介。「当然ながら、中国の成績が上昇すれば、ワールドカップ出場権を奪われかねない。日韓の実力はアジア一流だが、帰化選手が入った中国に勝てるという保証はない」とし、4.5枠しかない2022年カタールW杯に向けた戦いが厳しくなることに対する懸念が背景にあるとした。
記事は、「日本が卓球においてさまざまな手段を講じたように、中国サッカーにとっても帰化戦略は必要な一手なのだ」と評している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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