全国の1型糖尿病患者・家族を支援する、認定NPO法人日本IDDMネットワーク(佐賀市)は9月16日(月)、大阪大学中之島センター佐治敬三メモリアルホールにて「第2回山田和彦賞授賞式および記念講演」を行いました。第2回目となる今回の受賞者は大阪大学免疫学フロンティア研究センター実験免疫学の坂口志文特任教授でした。



1型糖尿病の治療そして予防の実現可能性に期待

当日は全国から約100名が参加し、坂口志文特任教授には表彰状と賞金(1,000万円)が授与され、続けて坂口教授による記念講演が行われました。記念講演では坂口教授が世界で初めて発見した、自己免疫疾患の主役である「制御性T細胞」の発見への研究過程とその意義、そして今後のこの分野の展望について説明されました。集まった患者・家族もこの研究成果により1型糖尿病の治療そして予防の実現可能性への大きな期待感を感じることができたようです。

「山田和彦賞」は日本IDDMネットワークが1型糖尿病患者である山田和彦 氏の遺産寄付(遺贈)を財源として創されました。山田氏は、他の人からの移植や機械に頼らず自分の体は自分の体の中で治ることを期待していました。第1回は2018年5月、山中伸弥京都大学iPS細胞研究所に贈られました。



(画像はプレスリリースより)



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