ローマは27日にスタディオ・オリンピコで行われたセリエA第9節のミラン戦を2-1で勝利した。パウロ・フォンセカ監督は、負傷者続出の中での公式戦5戦ぶりの白星に安堵の様子を見せた。

近年稀に見る負傷者の多さに加え、ここ最近はジャッジ面での不運が目立つなど逆風に晒されるローマ。それでも、1週間に公式戦3試合を戦う過密日程の中で臨んだミラン戦では、FWエディン・ジェコとMFニコロ・ザニオーロの主力2選手のゴールによって2-1の勝利を収めた。

同試合後、フォンセカ監督は多くの困難を撥ね返して掴んだ勝利に満足感を示している。ポルトガル指揮官のコメントをクラブ公式サイトが伝えている。

「今日は全員が懸命に戦ってくれた。ただ、1週間に3試合を戦うことは決して簡単なことではないということを伝えたい。それでも、我々のプレーヤーたちは勝利という結果に値した」

また、先日にクラブOBでもあるファビオ・カペッロ氏から批判を浴びて以来、公式戦2試合連続ゴールと存在感を放つザニオーロに関しても言及。

「(カペッロの批判が)彼に影響を与えたかはわからない。ただ、今日のザニオーロのパフォーマンスは非常に良かったことは事実だね。彼は素晴らしいゴールを決め、それがチームに非常に大きな勝ち点3をもたらした」

また、3試合連続起用となったMFハビエル・パストーレ、デビュー戦となったDFユルドゥム・メルト・チェティンの途中投入など采配面に関する質問に関しても以下のように答えている。

「(チェティンの投入に関して)レオナルド・スピナッツォーラが筋肉の問題を訴えて交代を要求していた。その中でより守備的なプレーヤーが必要だと思いチェティンを入れた」

「(好調が続くパストーレについて)彼はこの1週間に3試合でプレーしたが、それは簡単なことではない。しかし、彼は今日の試合でもそのクオリティとプロフェッショナリズムを示してくれた」

最後に、ミラン戦での勝利によって4位のナポリとの勝ち点差が1ポイントに縮まったことを受け、トップ4フィニッシュへの展望について問われると、「次の試合に集中することが重要だ。現状最も重要なのは次の試合だけだ」と、明言を避けている。

なお、今後も過密日程が続くローマは30日に次節ウディネーゼ戦、11月2日には前述のナポリとの直接対決が控えている。

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