石坂浩二10月28日、司会を務めた「東京ドラマアウォード2019」授賞式後に取材に応じ、10月24日に膵臓がんのため88歳で亡くなった八千草薫さんを偲んだ。

【写真を見る】目を潤ませながら取材に応じた石坂浩二

八千草さんとは、主演ドラマ「やすらぎの郷」(2017年、テレビ朝日系)で共演した石坂。八千草さんはその続編となる放送中の「やすらぎの刻~道」(毎週月~金曜昼0:30-0:50、テレビ朝日系)でヒロインを演じる予定だったが、2019年2月に肝臓がんを公表し、治療に専念するために降板していた。

石坂は28日昼3時頃に八千草さんの訃報を受けたそうで、「すごく驚いたんです」と心境を告白。

八千草さんが「やすらぎの刻~道」を降板した後にも撮影現場に訪れたことを明かし、「そのとき元気そうで、まさか…。具合が悪いことは知ってましたけど…」と言葉を詰まらせた。

また、「『やすらぎの刻~道』ではもうお目にかかることはないとは思っていましたが、でも(八千草さんは)好奇心が強くて、もっと他の作品にも出たいと思ってらしたので、また(別の作品で)一緒にお芝居ができると思ってました。

『やすらぎの刻~道』の出演者も誰しもがそう思ってるんじゃないでしょうか」と明かし、「一緒に芝居をしていて、本当に心が安らぐし、奥ゆかしい表現でどこかに光るものがあって、そういうのを本当に身近で見せていただいたのは幸せでした」と目に潤ませながら振り返った。

さらに石坂は八千草さんのことを「憧れの方だった」といい、「お母さんではなく、寅さん的に言えばマドンナ。時代が変わっていく中で、先達として導いてくださった方でした」と感謝。

また、「お礼の言葉しかないですが、またもう一度ご一緒したかった」と悔しさをににじませていた。(ザテレビジョン・取材・文=TAKAMI)

「東京ドラマアウォード 2019」授賞式より、石坂浩二