近年、旅行や留学、仕事などで日本を訪れる中国人が増加しているが、日本と中国では日常の様々な場面で大きな違いが存在するため、多くの中国人は日本滞在中に驚くことが多々あるようだ。中国メディアの今日頭条は28日、中国人留学生の手記を掲載し、「日本人が高齢者に席を譲らない理由が解った」と伝えた。
記事はまず、中国人留学生の多くは「日本人の礼儀正しさ」に感銘を受けると伝え、たとえお店で買い物をしなかったとしても爽やかな笑顔で見送ってくれると紹介した。しかし、公共交通機関の車内では日本人の若者が高齢者に席を譲らない光景をよく見かけると伝え、「なぜ礼儀正しいはずの日本人は高齢者を敬わないのか」と疑問を提起した。
その理由について、日本人は他人に迷惑をかけることを嫌うためではないかと伝えたほか、日本人は他人からどのように見られているかも気にするため、席を譲られるということは他人から「高齢で助けが必要」と見られていることの表れであるため、日本では高齢者が目の前で立っていたとしても席を譲らないのではないかと分析した。
続けて記事は、日本で高齢者に席を譲ろうと思う場合には、「次の駅で降りるからどうぞ」と言うか、もしくは何も言わずに隣の車両に移動するといった配慮が求められると伝え、こうすることで高齢者の気持ちを傷つけることなく席を譲ることができると伝えた。
中国では公共交通機関の席は椅子取りゲームをしているかのように争奪戦になることが多い。しかし、高齢者が乗車してきた場合には、若者は席を譲ることが一般的で、高齢者も譲られた座席には遠慮なく座るため、日本の感覚とは少々異なっていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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