クリエイト・レストランツ・ホールディングス傘下で、「磯丸水産」や「鳥良」などを運営するSFPホールディングス株式会社が、株主優待で贈呈している「優待券」の利用可能店舗を拡充すると、2019年10月31日に発表した。
SFPホールディングスは、2月末と8月末時点の株主を対象に株主優待を実施しており、内容は「100株以上を保有する株主に、保有株数に応じて4000~2万円分の自社の運営店舗で利用できる『優待券』を贈呈」というもの。
今回の変更後も年2回、「優待券」が贈呈される点に変わりはないが、今後は「優待券」の利用可能店舗がさらに増える。具体的には、SFPホールディングスが2019年5月に子会社化したクルークダイニングの店舗でも、「優待券」が利用できるようになる。利用開始は、2019年11月1日から。
クルークダイニングは、長野県で飲食店を展開している。詳細は以下のとおり。
<SFPホールディングスの「優待券」が利用できるようになった、クルークダイニングの運営する飲食店>
【からあげセンター】松本店、松本平田店、諏訪店、上田店、駅前営業所店、MIDORI 長野店、カインズ今市店、鶴ヶ峰店、高崎オーパ店
【鶏とハイボール 銀八】大町店、東和田店
【その他ブランド】「長野といえば、バニクマン」「長野といえば、バニクカイカン」「鉄板とハイボール」(松本店)「天ぷらと寿司 18坪」「カフェサラダタベル」「TEPPAN+」「豚さん食堂」「豚のさんぽ」(大町駅前店)「飯田晋太郎」(iCity21店)
なお、SFPホールディングスの親会社であるクリエイト・レストランツ・ホールディングスも、同時に同じ内容の「優待券」の拡充情報を開示している。
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⇒クリエイト・レストランツHD(3387)、株主優待を拡充! 100株保有時の配当+優待利回りが3.8%超に達する「優待券」の利用可能店舗が全国920店舗に!
クリエイト・レストランツ・ホールディングスの「優待券」は、SFPホールディングスの運営店舗を含め、全グループ会社の飲食店で利用できるのが特徴(一部店舗を除く)。一方、SFPホールディングスの「優待券」が使えるのは、原則として「鳥良」「磯丸水産」「きづなすし」など、SFPホールディングスが運営する店舗のみとなっているので、注意が必要だ。
SFPホールディングスの株主優待制度の詳細と利回りは?
■SFPホールディングスの株主優待制度の詳細 | ||
基準日 | 保有株式数 | 株主優待内容 |
2月末・ 8月末 |
100株以上 | 優待券4000円分(×年2回) |
500株以上 | 優待券1万円分(×年2回) | |
1000株以上 | 優待券2万円分(×年2回) |
SFPホールディングスの2019年10月31日時点の株価(終値)は2220円なので、株主優待利回りを計算すると、以下のようになる(※年2回、優待券を受け取るものと仮定)。
(100株保有の場合)
投資金額:100株×2220円=22万2000円
優待品:優待券8000円相当
優待利回り=8000円÷22万2000円×100=3.60%
(500株保有の場合)
投資金額:500株×2220円=111万円
優待品:優待券2万円相当
優待利回り=2万円÷111万円×100=1.80%
SFPホールディングスの株主優待は、自社グループの飲食店で利用できる「優待券」。親会社のクリエイト・レストランツ・ホールディングスの「優待券」と内容はかぶっているが、親会社の「優待券」のほうが、より幅広い店舗で利用可能だ。
ただし、2019年10月31日現在、株主優待利回りはSFPホールディングスのほうが高い。配当利回りも親会社よりSFPホールディングスのほうが高く、100株保有時の配当+株主優待利回りは4.77%に達する。最低投資額は若干クリエイト・レストランツ・ホールディングスのほうが安いが、磯丸水産など、SFPホールディングスの店舗によく行く場合は、SFPホールディングスの株を買ったほうがベターだろう。
SFPホールディングスは、磯丸水産や鳥良を主軸とする外食企業。2020年2月期(通期)の連結業績予想は、すべて前期比で売上高6.0%増、営業利益7.1%減、経常利益6.9%減、当期純利益7.9%減。
【※2019年11月の株主優待の情報はこちら!】
⇒【11月の株主優待の内容&利回りを調査(2019年版)】高利回りで人気のヴィレッジヴァンガードや、「QUOカード」がもらえるタマホームなどお得な優待が充実!
■SFPホールディングス | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
小売業 | 3198 | 東証1部 | 2月末・8月末 |
株価(終値) | 必要株数 | 最低投資金額 | 配当利回り |
2220円 | 100株 | 22万2000円 | 1.17% |
※株価などのデータは2019年10月31日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
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