■映画『影踏み』出演陣が役者・山崎まさよしを絶賛!「まさよしさんは“良いお兄ちゃん”です!」(弟役を演じたDISH//北村匠海

【動画】映画『影踏み』予告編

『64-ロクヨン-』『クライマーズ・ハイ』などで知られるミステリー界の巨匠・横山秀夫の『影踏み』(祥伝社文庫)。警察小説の旗手である横山作品の中でも犯罪者側を主人公にした異色の犯罪ミステリーが、ついに映画化。監督に『花戦さ』の篠原哲雄、主演に山崎まさよしを迎え、11月8日群馬県先行公開、11月15日に全国公開となる。
山崎まさよしが演じるのは、深夜に寝静まった民家を狙い現金を盗み出す忍び込みのプロ<ノビ師>という孤高の泥棒。証拠も残さず決して口を割らない、その高く強固な壁を思わせるしたたかさから、名前をもじって“ノビカベ”とあだ名されるすご腕の泥棒だ。

そんな主人公・真壁修一(山崎まさよし)は、ある日忍び込んだ先で偶然遭遇した事件をきっかけに逮捕されてしまう。2年後、刑期を終え出所した修一は、まだ自分が逮捕されたことと、あのとき遭遇した事件に対しての疑惑を抱えていた。なぜあの日の侵入がバレていたのか? そして、あのとき侵入した家の寝室で夫を殺そうとしていた女(中村ゆり)の行方……。幼馴染みで恋仲の久子(尾野真千子)の制止を聞かずに、修一は相棒であり弟の啓二(北村匠海)と共に事件の真相を求め行動を開始する。

次第に事件と女の裏に潜むいくつもの影が浮かび上がっていく。ただ、事件の謎が解き明かされていくにつれ、修一自身が封印した20年前の悲劇も甦る……。ひとつの事件が“過去”の事件を呼び醒すとき、修一、啓二、久子の止まったままの運命の歯車も再び動き出す! 真実は、いったいどこにあるのか……!?

【イベントレポート】
そしてこのたび、山崎まさよしが14年ぶりに主演を務める映画『影踏み』のプレミア先行上映会がテアトル新宿にて開催され、主演の山崎まさよし尾野真千子北村匠海、中村ゆり、滝藤賢一、鶴見辰吾、大竹しのぶ、そして篠原哲雄監督が登壇した。

日本を代表する豪華キャスト陣が勢揃いする場ということもあり、その姿をひと目見ようと集まったファンによって、プレミア先行上映会のチケットは即完売! さらには立見席まで満席状態になる大盛況の中、キャスト陣、篠原監督が舞台に登壇すると割れんばかりの拍手が湧き起こりイベントはスタートした。

まず初めに本作の中で兄弟役を演じたことについて山崎は「14年ぶりに映画に出るということで、これまで多くの作品に出演しているわけでもなかったので、匠海くんには非常に良い空気を作ってもらいましたし、居心地も良かったです」と北村へ賛辞を送り、それに対して北村は「僕はこの中でいちばん年齢も下で後輩でしたけど、真っ先にまさよしさんがあたたかく迎えてくれましたし、すごく良い雰囲気の中で撮影をすることができました」とあたたかい雰囲気を作ってくれた山崎に感謝を述べた。

続いて、久しぶりとなる映画の主演を務めた気持ちを聞かれた山崎は「大役をやらせてもらいましたけど、すごい共演者ばかりで、できるだけ失礼のないように心がけました。皆さん優しくて、鶴見さんとも久しぶりに共演することができて本当に感動しました」と『月とキャベツ』(1996年)以来の共演となる鶴見との再会を喜んだ。

すると鶴見も「山崎さんは変わってないところもあるけれど、ミュージシャンとしての道を歩んできた貫禄もあるし、こうして久しぶりに共演できたので、長く俳優をやっていると、このような素晴らしい瞬間もあるので感慨深いです」とコメントした。

次に“山崎まさよし主演映画”への出演オファーを受けた気持ちを聞かれた尾野は「山崎さんとは一度共演したいと思っていましたから、即決めでした」と本作へのオファーはふたつ返事で受けたとコメント。さらに中村は「中学生のときに地元の親友から山崎さんの『One more time, One more chance』をお勧めされ聴いていた思い出があるので、出演が決まったときにはその友達にすぐ連絡をしたくらいうれしくて、この映画に出演できるなんて贅沢だなって思います」と中学生時代のエピソードを披露した。

最後に大竹は「まさよしさんと電話しているときに、ちょうど篠原監督が映画を作るかもって話しを聞いて、すぐに私が“やって! やって! そして私もちょっとだけ出演させて”ってお願いをして、今回実現しました」と大竹が本作に出演するに至った裏話を披露した。

そして、本作がミステリー界の巨匠・横山秀夫原作でもあることに話題が変わると、横山作品に『影踏み』を含めて3度目の出演となる滝藤は「横山作品の魅力はキャラクターそれぞれにドラマがあって、細かく描かれていて、重厚な物語が作られるところです。それで、いつ私は横山作品の主演をやれますかね(笑)。それまでは俳優として頑張りたいと思います」と横山作品常連ではあるが、主演経験がないことについてコメントし、会場を盛り上げた。

さらに、山崎との共演についても「俳優同士のセッションって、相手の出方がある程度わかるんですけど、ミュージシャンの方とやるのは初めてで、今までにない刺激があり、楽しかったです」と山崎との共演に感謝を述べた。

そして、本作のキャッチコピーでもある“真実を盗み出せ”にちなみ「共演者からいちばん盗みたいもの」を聞かれた鶴見は「大竹さんの演技力・演技に対する情熱を盗みたい! 尊敬していますし、大好きな女優なので心を盗みたいです」、大竹は「匠海君の若さ」、北村は「8月に『Augusta Camp』のステージで一緒に『影踏み』を歌わせていただきまして、まさよしさんの真横っていういちばんいいところで歌声を聴いて、とても痺れたので歌声を盗みたいですね」、尾野も「私も歌うのが好きなので、素晴らしい歌声を持つまさよしさんの歌声です」、中村は「尾野さんの人をリラックスさせ、緊張感を解いてくれる朗らかさを盗みたいです」、滝藤は「中村さんの色気を盗みたいです」、篠原監督は「昔はミュージシャンになりたかったので、山崎さんからギターの技術を盗んだら歌手になれるのかなって思ったりしますが、すみません(笑)諦めて映画を作る道を邁進していきます!」とそれぞれが共演者から盗みたいものを発表し会場を盛り上げた。

最後に山崎は「滝藤さんの髪型(イベント当日はパーマ風の髪形)を盗みたい、自分も天然パーマで梅雨時期は滝藤さんみたいにくるくるの髪形になってしまうんですが、背が高くない分ブロッコリーのようになってしまうので髪型とあわせて身長も盗みたいです」と意外な盗みたいものを発表し会場からは大きな笑いが起こった。

ここでイベント当日の10月31日から2日後の11月2日・3日・4日と奇跡の三連続で誕生日を迎える滝藤、北村、尾野をサプライズで祝福するため「ハッピーバースデー」のBGMの中、山崎が3人に花束を渡すサプライズ演出が。突然のサプライズに驚きながらも滝藤は「もう43歳です、あと40年は俳優をやれると思うので(笑)、ここにいる皆さんと新しい作品ができるとうれしいです」と抱負を語ると、北村は「僕は22歳になるんですが、ロケバスの中でまさよしさんからギターあげるよって言われまして、誕生日を知っていてくれたんだなって思い、良いお兄ちゃんです」とコメントし、それを受けて尾野は「私は38歳です、うれしいです! サプライズが大好きです。ありがとうございます!」と感謝を述べた。

最後に篠原監督は「皆さんと映画を作れて良かったなと思います。山崎くんとは長編映画では23年ぶりのタッグで、そして『月とキャベツ』の公開当時と同じテアトル新宿で公開することができたことはすごく奇跡的で、ジャンルは違いますけど『月とキャベツ』と『影踏み』には何か縁があると思っています。本作は映画館で観る良さがある映画なので、皆さんにこの映画を広めてもらって、また公開したら観にきてほしいです」と本作に対する思いを述べ、山崎は「私自身デビューしてから25周年目に入りまして、今回、素晴らしい共演者、昔から付き合いのある篠原監督、そして主題歌・劇判も作らせてもらいまして、映画に沿った良い主題歌が書けたと思っています。アニバーサリーで良い作品と関われて感謝していますし、とても光栄です」と本作への感謝を伝えイベントは終了した。





映画情報
『影踏み』
11月15日(金)全国ロードショー
11月8日(金)群馬県先行公開
出演:山崎まさよし 尾野真千子 北村匠海
鶴見辰吾 滝藤賢一 中村ゆり 中尾明慶 下條アトム 根岸季衣 / 大竹しのぶ
監督:篠原哲雄
脚本:菅野友恵
原作:横山秀夫『影踏み』(祥伝社文庫)
音楽:山崎将義
企画協力:伊参スタジオ映画祭実行委員会 上毛新聞社
制作プロダクション:ドラゴンフライエンタテインメント
配給:東京テアトル
(C)2019 「影踏み」製作委員会

リリース情報
2019.11.13 ON SALE
山崎まさよし
ALBUM『Quarter Note』

映画『影踏み』作品サイト
https://kagefumi-movie.jp/

山崎まさよし OFFICIAL WEBSITE
http://www.office-augusta.com/yama/
(M-ON! MUSIC NEWS)
掲載:M-ON! Press