台風19号により大きな被害を受けた武蔵小杉周辺。神奈川県川崎市に位置する武蔵小杉は、再開発によってタワーマンションや大型商業施設が立ち並び、「住みたい街」ランキングでは上位となる人気エリアとなっていました。

しかし、台風19号がもたらした大雨によって浸水被害が相次ぎ、特にタワーマンションの停電や断水などの被害は甚大であったようです。

そんな中で、とあるタワーマンションでは排水不能となり「トイレ使用禁止」の貼り紙が出されたことが話題となりました。

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排水機能の停止により、上層階の排水が下水管を通じ低層階のトイレや台所から噴出してしまうためトイレの使用を禁止することとなったようで、住人には簡易トイレが支給されたとのことです。

しかし、中にはトイレ禁止の張り紙を無視して使用する住人もいたようで、それがマンション内で対立を生んでしまったようです。

ネット上には張り紙がされた直後から、

「既にトイレ禁止令を無視して使ってる人がいる。ウチは低層階だから使わないのに異臭がドンドン強くなってる。低層の人たちで高層階の簡易トイレをチェックしに行って、ブツが溜まってないと“ルール無視してるに違いない”と騒ぎ立てたり。どんどん住民間の対立やフラストレーションが溜まってる」

といった書き込みが見受けられ、住人たちがかなりの疑心暗鬼に陥っている様子が伝わります。

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更には住人同士で言い争うような書き込みも見つかり、

「下の階で排水から汚物が噴き出しています。上の階の住民はトイレを使うのをやめてください。こんな時こそ助け合おうとは思わないのですか?」

といった書き込みには、

「こっちはあんたんとこより数千万多く出してるんだわ。言われる筋合いないね。クソにまみれて暮らしな。低層の事なぞどうでも良い」

といった返信がされていました。

また、武蔵小杉のタワーマンションについては他にも「物件サイトに武蔵小杉中古タワマンの掲載数一気に増えた」といった証言や、清掃ボランティアに対し苦言を呈す住人の書き込みなどが見受けられましたが、いずれもその真偽は不明です。

現在は問題のタワーマンションも復旧作業が進み、電気や水はほぼ回復。しかし、水道水はまだ飲食に使用することができないようで、住人たちの不便はもうしばらく続いてしまうこととなりそうです。(文◎絹田たぬき)

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「住みたい街」ランキングいつも上位の武蔵小杉