ビジャレアル戦でフル出場 決勝点の起点となり、勝利に貢献

 スペイン1部エイバルMF乾貴士が現地時間10月31日リーグ第11節ビジャレアル戦でフル出場を果たし、決勝点を演出して2-1の勝利に貢献した。第8節古巣ベティス戦(1-1)以来3試合ぶりの先発。終了間際の劇的な勝ち越し点の起点となったなか、後半41分に見せたドリブルをスペイン紙「ムンド・デポルティーボ」が称えている。

 2連敗中のエイバルは、後半17分にFWキケ・ガルシアが先制点を奪う。だが、終了間際の後半43分に相手のFWジェラール・モレノに同点弾を許し、このまま1-1のドローで終了かと思われた。それでも、同アディショナルタイム5分、左サイドの乾が速度のあるパスで右サイドへ展開。受けた味方がクロスを上げると、最後はMFファビアン・オレジャナが押し込んで劇的な勝ち越し点を挙げた。

 サイドチェンジから決勝ゴールの起点となった乾だが、後半41分には“らしさ”を発揮。ロングボールから乾のいる左サイドへボールが流れてくると、中央のDFに対してスピードを急に緩めてターンでかわす。さらにプレスに来たもう1人のDFをあっさりとワンフェイントで避けてシュートまで持ち込んだ。シュートはわずかゴール右に外れてしまったが、このシーンについて同紙は相手GKを「驚かせた」としている。

 安定したプレーを見せ、チームも4試合ぶりの勝利。中2日で迎える次節レガネス戦ではどんなプレーを見せてくれるのだろうか。(Football ZONE web編集部)

エイバルのMF乾貴士【写真:Getty Images】