先月30日午後、動画配信サービスニコニコ生放送」の動画配信中に富士山から滑落した男性の可能性がある遺体が発見された。冬の富士山自己責任で入山しても特に罰則はない。とはいえ、冬場はエベレスト並みの寒さと強風で知られ、プロの登山家が難関に挑む際の訓練の場として活用することもあるほどだ。2009年12月には、元F1レーサー片山右京さんが南極に行く前のトレーニングとして富士山に入山し、テントごと飛ばされて同行した男性二人が凍った状態で発見、死亡が確認されている。

 昨今、生配信が身近になった背景を受け、より過激な映像を売りにする配信者が増えている。YouTubeが誕生して以来、過激な動画を配信し続けてきたYouTuberMEGWINさんは2011年に自身の会社を立ち上げ、現在はスタッフ10名と共に動画制作や企業とのコラボ配信を行っている。そんなMEGWINさんは今回の不慮の事故に繋がったライブ配信について「一種の麻薬みたいなもの」と話し、「周囲の『綺麗だ』みたいな声があって、使命感で行っていたのではないか」と事故に至った経緯を推測する。
 

 そのうえで、動画配信の恐ろしさについては「いい画が撮りたい、視聴者が喜んでいるというので頭が麻痺してしまう。気持ちはすごく分かる」と共感を示す一方、「時と場合によっては引き返さないといけない。ニュースにもならないが、YouTubeでも年に何人かは命を落としている。命を守れる範囲でのふざけ方を考えた方がいい」と行き過ぎた過激映像の配信に対して苦言を呈した。

 では、再生回数と収入の実態はどうなっているのか? 「チャンネル登録者数が1000人以上」「動画累計視聴回数が1万再生以上」「過去12カ月の総再生時間が4000時間以上」という条件をクリアした場合でも、1再生あたりの収入は0.1円(変動あり)。動画配信者数の増加によって、この金額は1再生あたり0.02円から0.05円になっているという話もある。

 「過激な動画配信にビジネスチャンスはあるのか?」という問いに対してMEGWINさんは「過激なことをやればお金持ちになれると思っているが、ライバルも多く、実際にはビジネスチャンスは無い。今からやってもムダだ」と断言した。(AbemaTVAbemaニュースショー』より)
最古参YouTuber、過激化する動画配信に警鐘「今からやっても無駄。ビジネスチャンスはない」