レアルでの出場機会が減るベイル、売却に向けた動きが加速か

 レアル・マドリードウェールズ代表FWギャレス・ベイルの関係は、もはや修復不可能となってしまったのか。スペイン紙「AS」は、レアルがここ最近のベイルの振る舞いにうんざりし、売却に向けた動きが加速していると伝えている。

 負傷もあり、クラブでの出場機会を減らしているベイル。記事によれば「ベイルはできる限り早くクラブを離れたいと考えている」とし、一方でレアルも「ここ最近の彼の振る舞いにはうんざり」で、他クラブからのオファーを聞き入れる構えだという。今シーズン終了後の動きはもちろん、早ければ来年1月の移籍市場で放出する可能性すらありそうな状況だ。

 大きな理由はやはりジネディーヌ・ジダン監督とベイルの2人の関係が悪化していることにあるようだ。シーズン開幕直後はレギュラーとしてプレーしていたベイルだが、10月1日UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のクラブ・ブルージュ戦(2-2)を欠場。ジダン監督はメディカルチームからの助言を受けてメンバー外としたが、ベイルはこの判断に不満と報じられていた。

 その後、ベイルは欧州選手権(EURO)予選を戦うウェールズ代表に合流し、クロアチアとの試合で左足のヒラメ筋を負傷。そこからさらにリーグ戦での欠場が続いている状況だ。5日に発表された最新のウェールズ代表のメンバーにも招集されたため、レアルは再び負傷して戻ってくるリスクも懸念している。

 さらに先週には負傷中にもかかわらず、ベイルがクラブの許可を得て代理人のジョナサンバーネット氏に会うためにロンドンへ渡ったことや、スタンド観戦となったレガネス戦(5-0)とベティス戦(0-0)でそれぞれ試合の後半37分、同44分が経過した時点で足早にスタジアムを去ったことをクラブは快く思っていないという。

 ベイルの一連の行動に“うんざり”というレアル。2013年の加入以来、クラブに多くのタイトルをもたらしてきたベイルマドリード生活も、終わりに近づいているのだろうか。(Football ZONE web編集部)

クラブとの関係が悪化しているギャレス・ベイル【写真:Getty Images】