スポーツの醍醐味はやっぱり生観戦。今回、ウォーカープラスでは、日本最大級のサッカーサイト「Goal.com(日本版)」に、“簡単にわかる”今週末開催の全カードの見どころを聞いてみた。教えてくれたのは、編集部の上村迪助さん。

鹿島アントラーズvs川崎フロンターレ 11月9日(土)14:00キックオフ@県立カシマサッカースタジアム

9試合無敗で優勝争いをリードしている鹿島アントラーズと、4試合無敗で追い上げている4位・川崎フロンターレによる一戦。川崎Fはミッドウィークに行われた浦和レッズとの第32節前倒し分を制して鹿島との勝ち点差を「5」に縮めたが、消化試合が1試合多く、この試合が終われば残りは2試合に。仮に敗北を喫した場合にはその時点で逆転優勝の可能性がついえるため、ここは是が非でも白星を持ち帰りたいところだ。

横浜F・マリノスvs北海道コンサドーレ札幌 11月9日(土)14:00キックオフ@ニッパツ三ツ沢競技場

大混戦のJ1優勝争い、首位・鹿島アントラーズと2位・FC東京は勝ち点59で並んでおり、3位の横浜F・マリノスが勝ち点58と僅差でそれを追っている。まだまだ横並びとも言える状況だが、横浜FM同様に爆発力を備える北海道コンサドーレ札幌との前回対戦では、0-3で完敗。FWアンデルソン・ロペスやMFチャナティップらの活躍によって前半に勝負を決められた。負傷していたFW仲川輝人の復帰も期待される横浜FMリベンジを果たすことができるのだろうか。

ジュビロ磐田vsFC東京 11月9日(土)14:00キックオフ@ヤマハスタジアム(磐田)

J1参入プレーオフ圏の16位・湘南ベルマーレまで勝ち点差6の最下位に沈むジュビロ磐田。前節は清水エスパルスとの“静岡ダービー”に競り勝ち、残留に向けて望みをつないだ。対するは、首位と同勝ち点で激しい優勝争いを繰り広げている2位・FC東京。安定した守備に加えてA代表常連となりつつあるFW永井謙佑ら強力な攻撃陣を擁するクラブではあるが、ホームでの直接対決通算12勝4分け3敗と大きく勝ち越している磐田は、地の利を生かして降格の恐怖を遠ざける結果を手にしたい。

名古屋グランパスvsヴィッセル神戸 11月9日(土)14:00キックオフ@豊田スタジアム

8試合未勝利の苦境に立たされている名古屋グランパス。攻撃のタレントであるFWジョーは5試合無得点とゴール日照りが続くが、MFアンドレス・イニエスタやFWダビド・ビジャといった正真正銘のタレント軍団、ヴィッセル神戸を前に復活の咆哮をあげることができるか。また、試合当日は元日本代表GK楢崎正剛氏が来場し、握手会が実施。長らくゴールを守ったクラブOBの後押しを力に受け、ポジティブなゲームを展開したい。

セレッソ大阪vs湘南ベルマーレ 11月9日(土)15:00キックオフ@ヤンマースタジアム長居

試合開始前の場外イベント広場にはお笑い芸人「レイザーラモン」が登場。「セレッソ大阪あるある」が聞ける可能性も?もっとも、そんな華やかな催しとは対照的に、J1参入プレーオフ圏の16位・湘南ベルマーレの状況は深刻だ。チョウ貴裁前監督が指揮を執っていた8月から1勝も挙げることができておらず、泥沼の5連敗。自動降格圏の17位・松本山雅FCに勝ち点差を「1」に縮められている。ここまでJ1最少失点を誇るC大阪の本拠地に乗り込んでの戦いには、総力の結集が求められる。

ベガルタ仙台vs清水エスパルス 11月10日(日)13:05キックオフ@ユアテックスタジアム仙台

勝ち点35で並ぶ両クラブによる残留争い直接対決。16位・湘南ベルマーレとの勝ち点差は「4」開いているが、まだまだ油断はできない状況だ。なお、前回の直接対決では清水エスパルスが4-3で白熱のシーソーゲームを制した。その試合ではFWドウグラスが2ゴールを記録し、その後の5試合でも連続でネットを揺らすなど、波に乗るきっかけとした。前節無得点に終わり4試合連続ゴールを逃したエースFWは、ここからラストスパートをかけることができるのだろうか。

大分トリニータvsガンバ大阪 11月10日(日)14:00キックオフ@昭和電工ドーム大分

前節のFC東京戦に敗北を喫したものの、J1残留という当初の目標からは良い意味でかけ離れた8位に位置する大分トリニータ。当日には来場者先着1万名に片野坂知宏監督の顔写真がプリントされたお面がプレゼントされる。2016年の就任以来、クラブをここまで押し上げてきた名将はサポーターの後押しを力に変えることができるか。対するガンバ大阪はFW宇佐美貴史が前節2ゴールと好調。勝利すれば残留を決める可能性がある大分戦に向けて、調子を上げている。

サガン鳥栖vs松本山雅FC 11月10日(土)15:00キックオフ@駅前不動産スタジアム

15位・サガン鳥栖と17位・松本山雅FCが勝ち点差2で迎える残留争い直接対決。勝てば大きく残留に近づくことができる鳥栖だが、攻撃を牽引したFWイサッククエンカが累積警告により出場停止のため、FW豊田陽平やFW金森健志らの奮起に期待が寄せられる。松本にとっては自力で自動降格圏を脱出できるチャンスであり、ここが運命の分かれ目となるかもしれない。得点数リーグワーストと苦しい戦いが続いているが、反面ここぞという場面で結果を残した選手はサポーターに強烈な印象を残すだろう。(東京ウォーカー(全国版)・浅野祐介/ウォーカープラス編集長)

生観戦で楽しみたいJリーグ