山田宏・参議院議員は11月7日、外交防衛委員会で政府に中国人権問題に関する質問を行った。香港情勢、ウイグル族の大量拘束、さらに臓器強制収奪問題について取り上げた。臓器収奪問題については、外務省から調査を行うよう求めた。

山田議員は、米ペンス副大統領が半官半民のシンクタンクウィルソンセンターで行った対中国政策演説を例に挙げ、米政府の中国の人権問題へ取り組みと、これに合わせた国際的な報道の増加により、「人権侵害について日本も強く出る好機だ」と述べた。議員は政府に対して、中国人権問題への積極的な行動をうながした。

議員は、外務省に勤務経験のある40代の北海道大学教授の男性が9月、北京で拘束された事案、および他の中国における日本人拘束事案について、政府に早期解決を求めた。北海道新聞によると、北大の男性は中国国務院のシンクタンク社会科学院に招待され北京を訪れた際、拘束されたという。

中国西部・新疆ウイグル自治区についての人権侵害は11月5日、米ポンペオ国務長官が声明を発表。国外に脱出した収容経験者や家族への迫害について強い懸念を示すと批判した。これ以外にも、米国務省や国防総省は、ウイグル自治区における少数民族の大量拘束に幾度となく言及している。

外務省参事官は、同問題について、2018年10月および2019年6月の日中首脳会談、そして、スイスのジュネーブにおける国連人権理事会の定期レビュー・対中国審査では、ウイグルの人権問題に言及し、勧告するなどしていると回答した。

山田議員は重大な人権侵害の件として、国内外の臓器移植希望患者のために、中国では宗教少数派らが拘束され、本人の意思にかかわらず臓器が奪取されている問題を取り上げた。カナダの人権弁護士デービッド・マタス氏と元閣僚デービッド・キルガ―氏らの調査によると、この問題は中国共産党、警察、裁判所、病院、軍が組織的に関与していることが明らかになっている。

6月、国際的な人権問題について第三者が証拠を検証する「民衆法廷」が英ロンドンで開かれた。法廷は、中国では「かなりの期間、相当数の臓器収奪が行われてきた」と結論付けた。この内容は英字圏を中心に100あまりの主要メディアが取り上げた。外務省は、この民衆法廷の最終裁定を認知しているとした。

臓器移植は、手術までの待機時間が数年から十数年とされる。しかし中国では、医療倫理上考えられない、最短で数日、長くて数週間で手術を行うことができ、需要に応じた(オンデマンド)殺人が行われていると人権団体は批判している。大紀元は10月、中国有数の肺移植センターを構える北京の中日友好病院に問い合わせたところ、数週間内で肺の移植手術することは「中国ならば可能だ」と答えた。

議員は、マタス氏の書籍を引用して「臓器の出所は強制収容所であり、大半の犠牲者は法輪功で、ウイグル族、チベット族など少数民族も含まれる。未曽有の人権犯罪を止めるには、世界に真相を伝える他ない」と述べた。

中国の移植手術と人権侵害の報告を受けて、国連や欧州連合、米下院議会、カナダの上下院では批判決議が通過もしくは採択している。イスラエルスペイン、台湾では、渡航移植を禁止する法律が整備された。

山田議員は、日本が「自由と民主主義、基本的人権の尊重を国際社会に謳うならば、中国の臓器移植問題に黙っているのには違和感がある。外務大臣は関心を示してほしい」と述べ、情報収集を行うよう求めた。

茂木外務大臣は、中国臓器収奪問題について、NGOや各国議会の報告を認知していると回答した。

(編集・佐渡道世)

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山田

日中問題について、
習主席の国賓来日について 疑問を禁じ得ない
首相は「完全に正常化した」という意味は一体どのようなことか?
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日中間にはさまざまな問題がある人権、安全保障、邦人拘束など・・
過去首脳間の往来はなく、意思疎通はなかった
相互往来が実現すると、ハイレベル往来など 外交官交流が出来た
共に責任感を共有することが 正常化 国際社会の課題 
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ハイレベル日中間往来ができるようになった
会えなくなったのは何故? 尖閣諸島で漁船衝突が起きたから 向こうが挑発してきたから
なぜ戻ったか?世界の世論に批判が増したから、日本に平穏にしておこうというのが本音だろう
戦略的に軟化したのだろう
国民世論も改善したと考えていない 2019年9がつ、84%中国感情は悪い 何ら正常化していないように見える

国賓として招待するのが正しいのか?


ペンス副大統領ウィルソンセンターの演説では
「中国の挑発行為について 我が国の最重要国であるスクランブルの回数は何回か近年増加傾向 上半期で300回 
連続60日以上のコウセン派遣 領海侵犯 状況は改善しているとは言い難い 
完全に戻ったとはいいがたい

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さまざまな意見がある 首脳レベルで意思疎通が必要 率直に東シナ海、南シナ海、力を背景にした一方的な変更に反対
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改善される??
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訪日の機会が増えるようにしたい
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邦人逮捕拘留事案について 9月北海道大学40代男性の事案
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北京市で邦人男性 国内法違反として拘束されたと確認
公人面会や家族面会を支援している
日中近代史の専門家で、外務省も勤務ある
今回の訪中は、国務院社会科学院の招へいで行った 9月6日以降まったく連絡が取れなくなった

日中連絡協定8条によると、逮捕や拘禁があれば、4日以内に日本鋼管に通報がなければならないという

中国当局より、大使館へ通報があった。拘束の日、通報の日は言えない。
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いつ
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具体的には言えない
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日本政府に関与した教授 官製シンクタンクに招待されて行っている
捕まえたとは? 近代国家であり得る事ではない
わざわざ中国に呼んで、拘束したということになる?彼は特別なことを行ったのか?
逮捕するために呼び出されたと疑われる事案だ
報道によると2013年以来、何人拘束されているのか?
4人釈放 9人が懲役
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ハイレベル協議で
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米国が人権問題に言及している、日本人の拘留を取り返す最大の好機である 外務省は家族だと思って働きかけてほしい
中国が強く出られる立場にない
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中国に拘束されている日本人 公になることにより、不利益が被ってはならないと考える
王岐山副主席に対しても、邦人拘束を2度に渡り抗議をしている
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中国に対して厳しく抗議できる好機 茂木氏に期待したい
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茂木

松川るい議員
地理的に近い中国との安定的な関係を築く
安全保障面では? 中国の圧力は増えているし悪化している
領土問題と 尖閣と中国の動きは?一年は好転しているというが、どのような情況か?


東シナ海 その活動範囲は一層拡大
力を背景とした現状変更を行おうとしている
月におおむね3回 尖閣諸島の侵犯している
接続水域は毎日
艦船の大型化がみられる
2018年7月 会場警部が武警に変更された
注視していく

徐々に進行するサラミ戦術があきらかになっている

南西諸島方面 日本海が次のシーレーンになるとみている
中国ロシアの軍事協力が進んでいる 演習を進める見通し
10月はじめにプーチン大統領が言及

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共同演習 海上協力 共同飛行を行った はじめて 日本海
戦略的パートナシップを言及
軍事同盟はしないと中ロは明言している
重大な関心をもって対応する

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防衛力の強化をお願いしたい

40代邦人男性が拘束されている事案 大変懸念されている
解決されないまま、国賓として招くことが心配
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ご家族との面会、最大支援を行う
一連の邦人拘束に対して、 王岐山氏との面会 李克強紙との面会でも対応を求めている

正常な軌道に戻っている
安全保障にも課題が残っている
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重大なことなのだと申し上げる

北朝鮮ミサイル技術向上にどう対応する?
2016-17 ミサイル40発
2018 20発を超える
技術高度化を図っている たとえば、車両搭載ミサイルなどがある
ロフテッド

イージス艦の造成、イージスアショア配備、PACの兵日 通常ミサイルの強化をしている
ネットワークを通じて 弾道ミサイルへの対応力

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イスカンダルのような
敵基地攻撃能力を高めるべきだろう
通常兵器による抑止力も高めるべきだと思う
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日本は、敵基地攻撃能力は米国に依存するスタンス
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サイバーについて
中国ロシアも米国も力を入れている
日本サイバー部隊はどのような現状か 今後の方針は?
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サイバー関連部隊 米国はサイバー6200
中豪は3万人 ロシア 1000 北朝鮮6800
自衛隊サイバー部隊は協働部隊 サイバー防衛隊 290人 陸軍から140名 増は 660人に拡充 令和2年までに1100人
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サイバー

非人道的行為が強く懸念されている中国臓器移植に、日本が係わらないよう問題を周知し、国内の臓器移植環境と法整備を働きかける国会議員や地方議員、ジャーナリストらからなるSMGネットワーク(医療殺人を止めよ:Stop Medical Genocide頭文字)が23日、正式に発足した。代表は外交評論家の加瀬英明氏。参議院議員会館で開かれた発足式では、会の趣旨に賛同する山田宏参議院議員、城内実衆議院議員らが挨拶を行った。カナダイスラエルから招かれた同問題専門家3人がスピーチを通じて、日本の臓器移植法の整備を後押しした。

SMGネットワークは2017年はじめに都内で検討会を開始。無実の人々が大量に殺害されていると懸念される中国の臓器移植ビジネスを追及し、この非人道的行為に日本人の移植希望患者や家族、医療関係者、行政、医療保険会社など民間企業が係わらないよう、広く呼び掛ける。目標は、臓器移植手術の安全性と合法性、生命倫理が確立されていない国に移植目的で渡航することを禁じる臓器移植関連法案を可決すること。同様の法案は台湾、イタリアスペインイスラエルノルウェーで可決している。


「人類文明を逆行させるような(残忍な)ことが堂々と行われている」。23日参議院議員会館で開かれたSMGネットワーク発足会では、山田宏参議院議員が挨拶のなかで中国臓器移植の闇についてこう例えた。

山田議員は、賛同する長尾敬衆議院議員らと共に、厚生労働省に対して、海外で臓器移植を行う日本からの患者について、データベースを作るよう要請しているという。

いっぽう、この問題が表沙汰になることを恐れる、中国政府側の働きかけがあるとも明かした。在日中国大使館の程永華駐日大使から、山田議員に近い知人を通じて「食事でもしながら話したいことがある」などと誘われ、中国臓器移植問題への係わりから退くよう「助言」があったという。

山田議員は、同問題についての日本での認知の低さに警鐘を鳴らした。日本の大手マスメディアの情報伝達能力に依存しない「インターネットの力は大きい」として、中国臓器移植の闇にスポットを当て続けていくように提言した。

2019年11月、参議院委で中国人権問題を取り上げる山田宏議員(スクリーンショット)