ソニーネットワークコミュニケーションズ、NECネッツエスアイ、オリックスはこのほど、「ELTRES(エルトレス)IoTネットワークサービス」の商用サービスを開始しました。

同サービスは、長距離安定通信、高速移動体通信、低消費電力という特長を持つ、ソニー独自の低消費電力広域(LPWA)通信規格「ELTRES」を採用したIoT向け通信サービス。見通し100㎞以上の長距離でのデータ通信や、時速100㎞以上で高速移動する電車などでも安定した無線通信を実現するほか、通信モジュールに標準搭載されているGNSS(グローバル衛星測位システムを活用した位置時刻情報)も取得できます。

同サービスの特長を活かし、通信電波の届きにくい山間部の鉄塔やため池などのインフラ監視、走行中車両の車両・物流管理、児童や登山者の見守りなど、様々な分野での活用が検討されています。

2019年9月末時点のエリアカバーは、東京都埼玉県神奈川県千葉県茨城県愛知県兵庫県大阪府京都府。今後は順次提供エリアを拡大し、2020年度上期中に全国へ展開する予定です。

(エルトレスロゴ)

(通信ネットワーク仕様)

同サービスの開始に先立ち、3社は2019年5月よりパートナープログラム参入企業の受付を開始。「端末パートナー」「ソリューションパートナー」「アプリケーションパートナー」「チャネルパートナー」の4カテゴリで、114社(2019年9月30日時点、登録中のパートナー含む)とパートナーシップを結んでいます。

(パートナー企業一覧(五十音順))

ソニーがLPWA「ELTRES」を使ったIoT向けサービス、見通し100km超をカバー