タイの首都バンコクは、2050年までに海面上昇によって大部分が水没しそうです。

オンライン限定の科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載されたアメリカの気候研究組織クライメート・セントラルの分析結果によると、2050年までに気候変動による海面上昇の影響を受ける世界の人口は、これまでの予想より3倍以上増える可能性があるとのことです。

従来の人工衛星を使用した標高測定では木々や建物と実際の地面の高さの判別が困難だったのですが、この分析では人工知能(AI)を用いたことで、従来の海面上昇予測が低く見積もられていたことが判明しました。

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その結果、ホーチミン、上海、ムンバイといったアジアの都市と並んで、タイのバンコクもその大部分が水没すると発表されたのです。水没地域に現在居住するタイ国民は従来の研究では人口の1%とされていましたが、一気に10%あまりに増加。

分析結果の地図では、バンコクの大部分が水没。さらにタイ湾沿いの隣県の多くと北郊の運河の多い地域も水没するとの結果となっています。

バンコク在住の国連防災担当官は「気候変動が都市に様々な面で圧力をかけるだろう。洪水に見舞われると、田畑を捨てて仕事を得るために都市に出てきた貧しい農民層も影響を受ける」と語っています。

この分析結果について国立カセサート大学水産学部の海洋学研究員トーン・タムロンナワサワット博士が自らのフェイスブックで解説をしています。そこでは地球温暖化により百年後には海水面が2メートル上昇すると報じられているものの確実な証拠はなく、多くは2050年に20~30センチの上昇で21世紀末には50~70~100センチの上昇だろうと推測されているとの見解を述べています。

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また「水没」という語は洪水に遭うという意味であり、絶えず海の底に沈むという意味ではないとも説明をしています。具体的には「満潮時には海水による冠水がほぼ毎日ある」「洪水の頻度が増加する」「大洪水が断続的に生じる」ことを意味するとのことです。いずれにしても居住には困難を伴いそうです。

インドネシアは首都をジャカルタからカリマンタン島東部へ移転する計画を発表しています。理由は交通渋滞が激しいことの他に、やはり海面上昇による水没の危機があるからです。

タイは太平洋戦争中の1943年に北部のペッチャブーン県に遷都を計画したことがありました。当時と事情は違うにしても、タイは北部への遷都を真剣に考えざるを得ない状況におかれているのかもしれません。(取材・文◎赤熊賢)

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水の都・バンコク……になるってこと!?(撮影◎編集部)