175人の保安官が働くミズーリジェファーソン郡保安官事務所で今年、17人の赤ちゃんが誕生した。同郡の史跡にもなっているサンディクリーク・カバーブリッジで今月4日、ベビーブームを祝うフォトシュートが行われ、制服を着たちょっといかつい保安官と小さな赤ちゃんが大集合。賑やかな撮影となったようだ。『St. Louis Post-Dispatch』などが伝えた。

この日集まったのは今年生まれた17人の赤ちゃんのうちの14人で、うち2人は10日前に誕生したばかりだった。赤ちゃん全員が保安官バッジプリントされたお揃いの白いTシャツに、茶色のズボンスカートをはいており、保安官の制服でバッチリ決めたパパに抱っこされて記念撮影に臨んだ。

かしこれだけの赤ちゃんが集まっての撮影はてんやわんやだったようで、今にも泣きそうだったり、機嫌が悪そうだったり、そっぽを向いて全くカメラに視線がいっていなかったり、パパの顔をいじって遊んだりと撮影などまるでお構いなしの赤ちゃんの様子も捉えられている。またその一方で、ベビーを抱えた保安官たちが優しいパパの顔になっているのが印象的だ。

約21万9千人が住むジェファーソン郡はミズーリセントルイス郡の南に位置し、州内では6番目に人口が多い。ただ同保安官事務所で1年に17人の赤ちゃんが誕生したというのは新記録だそうで、所内ではベビーラッシュは単なる偶然ではないとの噂でもちきりなのだという。

実は同郡で昨年4月、固定資産税等の増額を行うことで保安官の待遇を30年ぶりに見直す住民投票(プロポジションP、Prop P)が可決された。これにより保安官の給与増額、増員、設備の強化などが約束され、保安官の初任給が約413万円(37,902ドル)から約548万円(50,300ドル)に上昇するなど、保安官にとっては非常に嬉しいニュースになったのだ。

そのため今年誕生した赤ちゃんは住民投票の恩恵を受けた‟プロップP・ベビーProp P babies)”と呼ばれているそうで、同保安官事務所マットムーア巡査部長は「もちろん、ただの偶然ではないでしょうね。収入がアップすれば融通が利くし、子育てもしやすくなりますからね。だって最近は子育てにお金がかかるでしょう」と笑う。

また生後6か月の息子がいるアンディサイズ保安官は「子供は何ものにも代えがたい存在だね。嫌なことがあっても、家に帰るとそんなことは全て忘れちゃうよ」と子育てを存分に楽しんでいる様子を語り、生後4か月の娘を持つA.J.カウスラー保安官は「うちは共働きだから、待遇アップは本当に助かってるよ。そうでなかったら妻が12週も育休を取るのは無理だったろうね」と心中を明かした。

『PEOPLE.com』によると、所内で積極的に育休を取る保安官パパや、ぜひ同郡で保安官になりたいという若者が急増中で、職場は活気に溢れているとのこと。デイブ・マルシャーク保安官は「住民投票の結果次第では、保安官の辞職が増えるんじゃないかとの噂もあったんだ。家族をサポートすることはとても重要。ベビーラッシュは大歓迎さ」と述べている。

画像は『St. Louis Post-Dispatch 2019年11月5日付「Deputy dads: Jefferson County law enforcement sees 17 babies born this year」(Photo by J.B. Forbes)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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