ゲーム(FOTOKITA/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

大好きなゲームにのめりこみ、夜も寝ない生活を続けていた少年がいる。両親も少年の生活がどんどん乱れていく様子に胸をいため「どうにかならないか」と案じていたというが、少年は自室にこもりゲームをしながら息絶えてしまった。

■ゲームにのめりこんだ少年

成績も大変良く愛情深い両親にも恵まれていたタイの少年(17)が、いつしかゲームに依存するように。徹夜でゲームを続け日中は食事の時間にも自室から出ず、心配した両親が「これを食べなさい」と食事を部屋に運んでやる生活を続けていたという。

そんな息子が変わることを願った両親はたびたび「ゲームに費やす時間を減らしてはどうか」と勧めたが、少年は「そうするよ」と口約束するだけで、生活リズムを元に戻そうとする気配はまるでなかった。

関連記事:ゲーム依存症の小学生が親に隠れてスマホ決済 230万円使ったケースも

■少年の急死

今月4日の午後には少年の父親が様子を見るため部屋に入ったというが、このとき父親が目撃したのはいつものようにパソコンの前に座る息子ではなく、椅子から崩れ落ち床に倒れた息子の姿だった。

慌てた父親は「起きろ!」「目を覚ましてくれ」と何度も叫んだというが少年はまるで反応せず、父親が必死に蘇生を試みたがすでに手遅れの状態だったという。

■少年の死因は…

その後に搬送された先で少年の遺体を確認した医師団は、「少年が急死したのは脳卒中を起こしたためである」と断定。

脳卒中を引き起こした原因については絞り切れていないというが、「十分な睡眠時間を確保せぬまま暮らしていたことが脳卒中の引き金になった可能性がある」と医師団は指摘している。

■両親の悲しみと願い

愛する息子をこのような形で喪った父親は、「私の息子はゲーム依存症から立ち直れぬまま死んでしまいました」とコメント。

「これを機にゲーム依存症の子を持つ親たちには危機感を持ってほしいのです」とも述べ、「子供がゲームに費やす時間はより厳しく管理してあげてほしい」「そうでなければうちの息子のような最期を迎えかねないのです」とも付け加えた。

たった17歳でこの世を去った少年を見送るべく、両親は葬儀の準備に取り掛かっている段階だという。優秀だった息子の将来に期待していた両親だが、息子が大人になり立派に自立する姿を見る夢は叶わなかった。

・合わせて読みたい→虐待に耐えかねた8歳児が飛び降り自殺 犯行認めた両親は逃走

(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

ゲーム依存症の17歳少年が急死 睡眠不足で死因はまさかの…