10日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏が剣道について独自の見解を披露し、物議を醸すシーンがあった。

 番組では、剣道の第67回全日本選手権の様子を取り上げる。福岡県警の國友錬太朗選手と唯一の学生・筑波大学の松崎賢士郎選手が準決勝をそれぞれ勝ち、優勝を懸けた決勝で対戦。延長で國友選手が一瞬の小手を決め初優勝を飾った様子が放送された。

 これを見た張本氏は「あっぱれ」と一言。そして、「決勝戦では3回進んだけどね、ようやく優勝しましたね」と称賛の声を送る。関口宏は「我々には分からないよね、なになに?って言ってると、パッと旗を揚げる」と発言。張本氏はそれを聞くと、「はっきりわかりますよ。あれだけ打ち込んだら」とコメントする。

 さらに、張本氏は「だけどね前も言ったけどね、五段くらいになると傘一本で5、6人倒せるから」と持論を展開。スタジオの出演者からは納得したのか、「へー」という声が漏れる。ゲストの元広島東洋カープ新井貴浩氏は張本氏の発言には触れず、「野球も瞬間のスポーツなんですけど剣道も凄いですね、見えないですね」とコメントした。

 張本氏の持論に、剣道経験者などから「傘一本では無理だと思う」「剣道五段は確かにすごいけど、5,6人は無理」「根拠がない」とツッコミが入る。また、発言について、「選手へのリスペクトを欠いている」「剣道選手は喧嘩のために競技をやっているわけではない」と批判の声が入ることになった。

 「剣道五段が傘一本で5、6人倒せる」という持論はこれが初めてではなく、2回目で、前回も批判の声があった。学生時代から武闘派として名を馳せ、喧嘩最強伝説のある張本氏。傘を使う喧嘩の方法を熟知しているということなのかもしれないが、世間は剣道五段でも5、6人に勝つのは難しいと考えている人が多いようだ。

張本勲