「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月~金曜11時~ 配信)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは11月6日(水)放送のドリアン助川パーソナリティー回。アル中で自殺未遂まで起こした娘との関係の悪さに悩む母親からの相談だが、すべての原因は母親にあった!?

【参考】生後5日で里子に出した13歳の娘からの「会いたい」という連絡 うろたえる相談者の本音は……

●娘から頼まれて電話してきた毒母親

 相談者は70歳女性。離婚した夫との間に46歳の娘がいる。その後、再婚した夫は5年前に他界。

 相談者が26歳の時に最初の夫と離婚をし、31歳で再婚。その時、娘は6歳だったが、再婚を期に関係が悪くなってしまったようだ。

 「私が母親としての愛情が薄くて娘に目があまり行き届かずに、仕事とか趣味とかに没頭してしまって。娘にはさびしい思いをさせてしまったんです」「娘よりも主人っていうような感じになってしまって」

 その結果、娘はアルコール依存症になってしまい、20年ほど前にビルの7階から飛び降りてしまったという。

 「アルコール依存症もあるでしょうし、やっぱり私との確執もあるでしょうし。いろんな悩みで……」

 その時は自転車置き場の屋根に当たり、植え込みに落ちたことで命は助かったのだが、6年前から後遺症のようなものが出てしまい、身体が動きにくくなり、今はベッドの上で痛みに耐えているような状態だという。

 娘には、家賃から身のまわりの世話までサポートしてくれている同棲中の男性がいるのだが、その男性も相談者のことを嫌っているのだという。

 娘から嫌われているのはまだしも、その彼氏からも嫌われる相談者って……。詳細は語られていなかったものの、この相談者、娘たちに対して相当キツイ行動を取っているんじゃないだろうか?

 「今、普通にアナタとは会話をするんですか?」

 「ちょっとボイコットされている状態なんですけれども……。私がすぐ娘との会話でカーッとなっちゃう質なんですよね」

 今回の相談は娘のアルコール依存症を治したいということなのか?(薬でアルコールは断っているようだが)それとも娘との関係を修復したいということなのか? 実は、相談者が番組に電話をかけてきたのには意外な理由があった。

●娘は「テレフォン人生相談」に電話するよう指示

 娘は相談者に対して「自分が毒親であることに気付いて」ということで、YouTubeの「毒親の講座」という動画を見せていたのだという。

 「それが結構当たっていたんですね。当たっていたからこそ、そのことで『いや、こんなじゃないわよ』とかいう、ジレンマみたいなのが私に出てしまって」

 「毒親の講座」を見たことで逆ギレして、また娘に当たってしまったようだ。その行動が毒親なんだよ!

 動画の効果がなかったということで、相談者に会うことを拒絶し「テレフォン人生相談」に電話するよう指示した娘。

 「この(テレフォン)人生相談をして、『お母さんがちゃんとどうしたらいいかの道が分かるまでは、私は会いません』っていう……」

 普通だったら娘が電話してきて「毒親をどうしたらいいのか?」という相談をするところだろうが、娘は、母親自身が怖~い先生たちにビシッと言ってもらった方が効果があると考えたのだろうか?

●もう顔見せちゃダメですよ!

 今回のアドバイザーは三石メソード主宰、作家で翻訳家の三石由起子。

 「お嬢さんは、再婚相手の家庭でね、自分がないがしろにされたっていう疎外感を持ってね、ずっと生きてきたと思うんですよ」

 娘の思惑通り(?)相談者へかなり厳しいアドバイスをぶつける。

 「アナタがね、今ね、70というまだ若い身体で、仕事は辞めて、ご主人がいなくなってさびしいなあと。こう見渡したら娘がいたわと。アレとなら付き合ってみたいもんだ、時間つぶしに……っていう風にしか聞こえないのね、私」

 夫が生きている時には、娘を放置して仕事や趣味に夢中になっていたのに、夫が死んだからといって娘に構ってもらおうというのはムシがよすぎる。

 「子どもが困ったときに子どもの方見てやるのが親でしょ? 子どもがいいときだけ親の顔するっていうのはダメじゃん」

 身体の自由がきかない状態にある娘ではあるが、その面倒を見てくれるありがたい男性と同棲しているのだ。毒親の出る幕はない。

 「その男がだよ、アナタ嫌いなんだからさ、これはもう顔見せちゃダメですよ!」「10年ガマンしなさい!」

 相談者はまだまだ元気な70歳。ひとりででも生きていけると指摘。

 「80になったら、向こうが先にね、何か言ってくると思いますけどね。……10年黙ってりゃだよ。アナタ、その覚悟持たなきゃダメだと思う」

 娘は、当の毒親本人に「毒親の講座」動画を見せるくらい「もう近寄ってくるな」オーラを出しているのに、相談者の方はまったくピンと来ていない。普通、そんなもの見せられたら落ち込んで反省しそうなものだが、この相談者は逆ギレしてしまうのだ。

 ドリアン助川はこんな言葉で締めていた。

 「(娘がこの放送を聴いた後)連絡があるかどうかは、誰も知らない。母娘ふたりだけの話になります」

 本当に10年くらい冷却期間をおいた方がよさそうな母娘だけど、相談者はガマンできずに連絡をしてしまいそうだ。

 自分が毒親であると認められない毒親に、今回のアドバイスは響いたのだろうか?

ねとらぼGirlSide/北村ヂン

相談者(母親)に会うことを拒絶し「テレフォン人生相談」に電話するよう指示した娘 イラスト/北村ヂン