まるで反省なし

2019年4月に東京・池袋で発生した、車が暴走し12人を死傷させた事故。警視庁が、車を運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長を書類送検する方針を固めたことが、今月8日に報道されました。

この事故で自転車に乗っていた母子を死亡させている飯塚幸三元院長ですが、事故の取材に対し、なんと車の性能の改善を主張しています。

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事故前から足を悪くして通院中だったという飯塚幸三元院長は『おごりがあったのかなと思い、反省しております。自分の体力にその当時は自信があったんですけど』と発言。

事故の原因について、警視庁アクセルブレーキの踏み間違いだったとしていますが、飯塚幸三元院長は『安全な車を開発するようにメーカーの方に心がけていただき、高齢者が安心して運転できるような、外出できるような世の中になってほしいと願っています』などと主張していました。

そして『いつも申しあげているように、本当に被害者の方に申し訳なく思っております』と謝罪の言葉を口にしています。

こうした飯塚幸三元院長の言葉にTwitterなどでは「車の安全性も何も、暴走事故の原因はお前の不注意と拙劣な運転技術が原因じゃないか!」といった声が上がっています。

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さすが上級国民!

「社会や自動車メーカーに責任転嫁して被害者ぶるな」

「信じられない。反省ゼロ。これを聞いたご遺族はどんな心境なのか…」

「はあああああああ? なに? 他人事みたいなコメント」

「あなたの操作ミス。人の命奪っておいてこんな発言できるってちょっと異常だわ」

「まるで他人事だな。車の性能改善は必要だが、それをおまえが言うな。被害者への謝罪も付け足したみたいで誠意がまるで感じられない」

「車のせいじゃなくてお前のせいだし、お前みたいのがいるせいで歩行者が安心して外出できないような世の中になっているんだろ」

といった怒りの声が殺到しています。

これに対し、小説家百田尚樹氏は自身のTwitterで、

『要するにこのクソジジイは、「アクセルブレーキを踏み間違えても人を轢き殺さないような車を作れ!」と言ってるわけか。「でないと、ワシは安心して車を運転できないじゃないか!」と。人として終わってる』

といった強い言葉で糾弾していました。

こうした飯塚幸三元院長の言葉に被害者遺族は何を思うのか。その気持ちを思うと心が痛みます。(文◎絹田たぬき)

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