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 フィンランド北部、ボスニア湾にあるハイルオト島では海岸が大量の球形の氷で埋め尽くされた。それはまるで海が産んだ卵のようで、人々を驚かせた。

 これらは稀にしか起きない自然現象の一種で、冷えた外気温、強い風と海水の流れが適切なタイミングで合わさったことで、小さな氷のかけらが転がり、球形になったものだという。

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自然現象がもたらした奇跡の光景

 ハイルオト島の海岸でこの光景を目撃した人々は、この神秘の光景を写真に収め、インスタグラムに投稿した。

 この海岸近くにあるオウル市のリスト・マティラ氏は、海岸を散歩中にこの光景を目撃。25年間この地で暮らすマティラ氏だが、生まれて初めて見る光景だったそうだ。その日は氷点下1度くらいでとても風の強い晴れた日だったと、国営放送のイレに語った。


 氷球は約30メートルにわたって海岸沿いを埋めつくしており、小さいのはニワトリの卵ほど、大きいものはサッカーボールくらいのサイズだったという。


 氷が球形になるには特定の条件が必要になるという。適度に冷えた外気温と、強めの風、そして海の波だ。

 大きな氷床が波で削られ小さな氷のかけらを作る。それが転がることで球形となる。転がった氷に海水が付着して凍ることでより大きくなり、滑らかな球形となっていく。それが風に吹かれるか波で打ち上げられることで海岸に積み重なっていく。


 2016年にはロシア、オビ湾でも同様の現象がおき、海岸に大量の氷球が流れ着いた。

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52284500.html
 

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