バケツ(ucho103/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

大阪市教育委員会は11日、水泳の指導中に生徒を平手打ちするなどした市立中学の男性主務教諭(35)を、減給10分の1(3か月)の懲戒処分にしたとホームページ上で公表した。しらべぇ取材班は、教委から詳しい話を聞いた。

■女性教諭がけしかける

教委によると、2019年7月の水泳の授業に、男女両方の生徒が参加していた。授業では、男性体育教諭と女性体育教諭2名が監督。授業終了時、シャワーを男女同時に使えないことになっている。

そのため、女子を授業終了約10分前にプールから先にあげ、女子生徒がシャワーを浴びている間、男性教諭が男子生徒に自由遊泳を指示。だがこの時、プールサイドビート板の上に仰向けになって寝ていたところを、女性教諭が目撃した。

そこで、生徒にバケツを渡し、水をかけるように指示を出す。水をかけられ激高した教諭は、当該生徒に対し「なめてるのか、しばくぞ」などと、暴言を発した。

同時に懲罰として50メートル泳ぐよう指示を出し、当該生徒の右頬を左手で2回叩いた。管理職に対する一連の行動の報告についても怠ったという。

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■教委「生徒は全く悪くない」

ネット上では、「生徒がバケツで教諭に水をかけるとは何様だ」という声もあがっている。これに対して、教委は、「女性教諭が指示したことであり、生徒は全く悪くない。

男性教諭が、安全確認を怠った職務専念義務違反と体罰の両方を重く受け止めて、今回の処分を行った。女性教諭に対しての処分も検討しているところ。

■教師は生徒・保護者に謝罪

被害生徒と保護者に対しては、3人の教諭すべてが謝罪した。この3人の教諭全員から教委として聞き取りを行ったが、『教諭同士仲がよく、いじめではない。悪ふざけだった』と答えた。

市内の全学校に対しても、今回の処分の通知を行い、校長に対しては、今回のようなことがないように、全教職員に注意喚起を行うよう指示した」と話した。

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(文/しらべぇ編集部・おのっち

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