イングランド代表FWラヒーム・スターリングマンチェスター・C)が、同国代表DFジョーゴメスリヴァプール)と同国代表の練習場『セント・ジョージズ・パーク』内の食堂で対立したようだ。11日、イギリス紙『デイリーメール』が報じた。

 報道によると、食堂で待機していたスターリングは、着席したJ・ゴメスの背後から身を乗り出して同選手と握手すると、そのまま首筋を押さえて話をしていた模様。近くにいたチームメイトは当初、スターリングの“ジョーク”だと考えていたようだが、あっという間にスターリングヒートアップしたため、慌てて両選手を引き離したという。

 スターリングとJ・ゴメスは、10日に行われたプレミアリーグ第12節リヴァプールマンチェスター・C(3-1)の試合中にもフィジカルコンタクトを巡って口論していたが、両選手は試合終了後の抱擁で和解していた。そのため、今回衝突した詳しい理由は不明となっているが、代表内の情報筋は、スターリングがJ・ゴメスとの競り合いに負けたことをSNS上で揶揄されたことに過敏に反応した結果だと推測している。

 騒動を受けて、イングランドサッカー協会(FA)は11日、スターリングが14日に行われるEURO2020予選モンテネグロ戦に出場しないことを協会公式サイトで発表。ギャレス・サウスゲイト監督は、「代表戦では、クラブチームでのライバル関係は切り捨てるべき。残念ながら、(スターリングには)10日の感情がまだ残っていた。チーム全員の合意を得て欠場を決断した」と説明している。なお、同選手が代表に留まることも併せて発表されている。

直接対決でも対立していたスターリング(左)とJ・ゴメス(右) [写真]=Getty Images