中国メディア・東方網は11日、「どうして中国ではコンパクトカーの人気がますます下がっているのか」とする記事を掲載した。

 記事は、日本では軽自動車に代表されるコンパクトな自動車が非常によく売れており、街の至るところで見かけるとする一方、中国では小さな自動車の売上は一貫して伸びず、かえって販売数が年々減少している状況だと紹介した。

 そして、中国でコンパクトな自動車が売れない理由について、外観を含めたデザインが中国人の審美眼に合わないことを挙げた。ダイナミックさや優雅さ、ワイルドさに加えて、やはり絶対的な空間の広さを中国人は求める傾向にあり、限られたスペースを最大限に利用するというコンパクト車は好まれないとしている。

 また、もともと大きなマーケットがないために各メーカーも小さな車の開発に力を入れておらず、「人気がない、開発に力を入れない、さらに売れない」という悪循環が起きるとともに、コンパクト車が「チープで粗末」の代名詞として定着してしまっていると伝えた。

 さらに、国土面積が狭い日本で軽自動車が税制などで優遇されている状況とは異なり、中国ではコンパクトカーに対する補助がないことにも言及。日本における軽自動車の優遇は、ちょうど中国政府が電気自動車を主とする新エネルギー自動車の普及を政府が推進しできたことと同じであるとし、もし、中国政府が日本同様に小さな規格の車に優遇政策を与えたならば、きっと中国でも流行していたことだろうとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本とは正反対・・・中国でコンパクトな車がますます売れない理由=中国メディア