一般社団法人日本アニメーター・演出協会(JAniCA)は11日、アニメ制作者の仕事や生活を調べた「アニメーション制作者実態調査2019」の結果を公開した。


アニメーション制作者実態調査2019」は、アニメに関わる様々な職種を対象に仕事内容や働き方、収入と支出、就業意識などを調べたもの。2018年11月6日から12月19日アンケートを行い、382件の有効回答票を得た。


調査によると、アニメ制作者の年間収入(2017年の収入)は、平均値が約440万円(中央値370万円、最頻値300万円)だった。前回調査の2013年の平均収入332万円(中央値300万円、最頻値400万円)からは約100万円増えているが、50歳以上の回答者が前回の8.8%から20.0%に上がっている。


自由回答には、「ここ1〜2年で作監をやるようになって収入は安定しました」といったコメントがある一方、「実際働くと収入面はもちろん厳しい」「拘束される時間が長いのに収入面で低い」「収入面ではいつも不満を感じる」など、労働時間に対して収入が見合わないというコメントも寄せられている。


また、仕事面では契約書の取り交わし状況に改善が見られず、「必ず契約書を取り交わしている」は、前回の25%から13.9%へ11.1%減少。アニメ制作者側は「基本的に取り交わしたいと思う」が61.2%を締めているにもかかわらず、契約書を取り交わすケースが少ないことがわかった。


このほか、仕事上の問題として、「アニメの制作本数が多すぎる」「作業内容がここ10年程でどんどん手間のかかるものに」「テレビシリーズなどで報酬の割に絵柄(デザイン)が複雑すぎて量産できない」といった声もあがっている。

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