カネヨウ株式会社が、「QUOカード」の株主優待および配当を廃止することを、2019年11月12日の16時に発表した。
カネヨウの株主優待は、毎年3月末時点の株主が対象となり、内容は「100株以上の株主に、保有株数に応じて『QUOカード』を贈呈」というものだった。
しかし、今回の発表によると、2019年3月末の実施分を最後に、株主優待は廃止されることになった。カネヨウは、同時に配当の廃止も発表している。
カネヨウが株主優待と配当を廃止するのは、親会社・兼松によるTOB(公開買い付け)が行われるため。カネヨウはこの公開買い付けに賛同を表明しており、成立すれば、カネヨウは兼松の子会社となって、上場廃止になる見通し。
カネヨウの株主優待の詳細と利回り
◆カネヨウの株主優待の詳細 | ||
基準日 | 保有株式数 | 株主優待内容 |
3月末 | 100株以上 | QUOカード1000円分 |
1000株以上 | QUOカード2000円分 |
カネヨウの2019年11月12日時点の終値は716円なので、株主優待が実施されていれば、利回りは以下のようになっていた。
(100株保有の場合)
投資金額:100株×716円=7万1600円
優待品:QUOカード1000円分
株主優待利回り=1000円÷7万1600円×100=1.40%
(1000株保有の場合)
投資金額:1000株×716円=71万6000円
優待品:QUOカード2000円分
株主優待利回り=2000円÷71万6000円×100=0.28%
カネヨウの株主優待は「QUOカード」で、配当も1株あたり「25円」で、配当+株主優待利回りは4.8%を超える高利回り銘柄だったので、廃止されることを残念に感じる個人投資家は多いだろう。ただし、TOB(公開買い付け)価格は900円で、本日の終値716円と比べると25%以上も高くなっており、今後は900円前後まで株価が上昇するのは確実。実際、SBI証券の夜間取引(PTS取引)では、一時、終値の716円より150円も高い866円(+20.95%)をつけており、明日以降の株式市場でも上昇するのは間違いなく、TOBによって利益を手にする個人投資家も多そうだ。
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カネヨウは、寝装具などを手掛ける企業で、本社を大阪市に置く。2020年3月期の業績予想は、すべて前期比で売上高3.1%増、営業利益81.2%増、経常利益68.4%増、当期純利益6.2%増。
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■カネヨウ | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
卸売業 | 3209 | 東証2部 | 3月末 |
株価(終値) | 必要株数 | 最低投資金額 | 配当利回り |
716円 | 100株 | 7万1600円 | ー |
※株価などのデータは2019年11月12日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
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