メイクしていると気づかれない、「BBクリーム」が導入アイテムに

 ここ数年、各化粧品メーカーから男性向け化粧品が続々と発売され、メンズコスメ市場が年々拡大しています。洗顔後に肌を保湿するスキンケアアイテムや唇の乾燥を防ぐリップクリームといった保湿用途の製品は広く浸透していることが明らかとなっています。2018年「男性・美容意識実態調査」(資生堂調べ)によると男性7,500名のうち約半数が化粧水やリップクリームなどの保湿製品を使用し、使用している人の約6割近くが週に5日以上使用していると答えています。また、近年では、保湿目的のスキンケアにとどまらず、顔の色ムラを補正し、美しく健康的に見せるBBクリーム(Blemish balm cream /1本で日焼け止め、下地、ファンデーションの役割果たす)や眉を描き足して補正するアイブロウ(眉ずみ)といった、顔の色ムラや眉を整えることで印象を変えるアイテムを、一般のビジネスマンなどが取り入れるという動きも見られます。
 このトレンドをうけ、資生堂は2019年10月に20代から50代の男性439名、女性447名を対象に、「男性のスキンケアと肌や眉を整える等の行為に関する意識調査」を実施。現代の日本における男性のスキンケアや顔の色ムラ補正・眉の補正といったメイクに対する意識を探りました。

【調査結果のポイント】
⇒男性調査
■男性の約9割がスキンケアは”身だしなみ”の1つとして捉えている。
 保湿目的にととまらず、さらに美白やアンチエイジングといった機能でアイテムを選択する人も。

メンズメイク(※)をしてみたい」男性半数以上
「機会があったらしてみたい」を含めると約9割弱がメイクをしてみたいと回答。

 ※BBクリーム(顔の色ムラを補正するクリーム)の塗布やアイブロウで眉を整える行為

■男性がメイクをすることに関して、肯定派が約半数
 ただし、あからさまなメイクには抵抗を感じる人がいるので、日常生活になじむメイクがおススメ。

仕事相手の男性がメイクをしていることに抵抗がない男性は約8割
 否定派はわずか5%。

⇒女性調査
女性の男性のメイクに対する受容度は約9割!


《男性調査:洗顔後のスキンケアは、「身だしなみの1つ」として定着》
 「男性がスキンケア(洗顔後に化粧水などで保湿をする)をすることは身だしなみの1つだと思いますか?」の問いには、88.4%の男性が「とてもそう思う(41.0%)・そう思う(47.4%)」と答えており、約9割の男性が洗顔後に保湿を行う行為を身だしなみの1つと捉えていることがわかります。(グラフ1)
 その理由として最多なのは「清潔感を出したいから(71.7%)」、「肌を衛生的に保つことで健康的でいたいから(45.1%)」という清潔感への意識などの理由に次いで「シミやシワなどの加齢によるトラブルが出ると見た目が悪くなるから(35.9%)」と、「見た目を整える」目的で行っている男性も約4割弱いました。(グラフ2)

調査の結果から
 肌の乾燥を防ぐというスキンケアは既に多くの方に浸透しています。従来の『保湿のために』行うスキンケアにとどまらず、美白やアンチエイジング等、自分に必要なケアを選ぶというフェーズに移りつつあることが分かります。また、自身の目的に合わせ、スキンケアアイテムを機能で選択することがスタンダードになることについては、それほど時間はかからないと予想されます。
 自然に理想的な肌色や造形を作ることができる眉の手入れと、肌色をきれいに見せるBBクリームは、男性たちがまず取り入れ始めているメイクと言えます。男性の間でも『より顔を美しく魅力的に見せる』という意識でスキンケアやメイクに取り組むという意識が広がっていることが調査より読み取れます。


《男性調査:メイクをしてみたい半数以上。メイクをすることに関して肯定派は約半数》
メンズメイク(※)を「してみたい」は半数以上。「機会があったらしてみたい」を含めると約9割弱がメイクをしてみたいと回答。
※BBクリームの塗布やアイブロウで眉を整える行為

メイクをしたことがない男性を対象にメンズメイクをしてみたいかを問うと、26.2%が「すごく思う」、25.3%が「思う」と回答。「機会があったらしてみたい(35.3%)」を加えると、86.8%、実に約9割の男性がメイクをしてみたいと考えていることがわかります。(グラフ4)

■男性がメイクをすることに関して、肯定派は約半数。対し、否定派はわずか6.2%
 「見るからにメイクをしているとわかるレベルでするのには抵抗がある」は約3割強。

 「男性がメイクをすることに関してどう思いますか?」の問いに対しては、「おおいいにすべき」が約3割弱(27.8%)、「コンプレックスが軽減でき、前向きな気持ちになるならばするべき」が約2割弱(21.2%)と、肯定派が約半数を占めることがわかります。

 しかし、「見るからにメイクしているとわかるレベルでするのには抵抗がある」という”肯定的だが慎重派”が約3割強(33.5%)で最多であることから、あからさまに「メイクをしている」とわかるようなメイクを良しとしない傾向もあります。

 対し、「BBクリームで肌を整えたり、眉をアイブロウで整える等の行為をするのはあまり肯定できない(3.2%)」、「絶対にすべきでない(3.0%)」とこたえた、否定派はわずか6.2%にとどまっており、メンズメイクに対し抵抗がある男性は少数派といえます。(グラフ5)


《男性調査:仕事相手の男性がメイクすることに抵抗なし》
「仕事相手の男性がメイクをしている」ことにも抵抗がない
 「仕事相手(上司・後輩・同僚・取引先)の男性がぱっと見てメイクをしていると気づく行為をしている場合、どういう印象を持ちますか?」の問いには、「とても好印象(35.1%)」、「どちらかというと好印象(31.2%)」と好印象派が実に約7割(66.2%)に達しています。「なんとも思わない(16.9%)」もあわせると、抵抗を感じない男性が8割以上(83.1%)であることがわかります。

 「見た目が素敵になっていればいい(5.5%)」、「自然な仕上がりであればいい(5.7%)」と、”条件付き肯定派”も約1割いるようです。
 「どちらかというと悪印象(4.3%)」、「非常に悪印象(1.1%)」と、否定派は約5%と少数派であることがわかります。(グラフ6)


肯定派がメイクをしない理由は「どこで購入するかわからない」、「やり方がわからない」

 まだ顔の色ムラ補正や眉の補正をしていない男性に対して実施していない理由を検証すると、「どこで購入すれば良いかわからない(45.5%)」、「なにから始めて良いかわからない(41.3%)」、「やり方がわからない(34.7%)」との回答がトップ3。(グラフ7)

 実践の仕方、始め方さえ分かればメイクを始める男性が増えることが予想されます。


 昨今、男性向けのメディアでも、スキンケアやメイクのテクニックを紹介するコンテンツも増えており、一般のビジネスマンにメイク方法を教えるサロンなどもあります。

 まず、簡単に取り入れられるのが、顔の色ムラを整えるBBクリーム。テクニックが必要なく、簡単に印象を変えることができます。

 ファーストアイテムにはドラッグストアなどに売っていて、手に取りやすい価格帯のBBクリーム
眉がすごく薄いなどが気になる方は、ブラックやグレーなど、どんな方の髪の色にもマッチするアイブロウを選ぶと良いでしょう。


《男性調査:メイクで気持ちが前向きになった、自信が持てた》
メイクをすることで「気持ちが前向きになった」約6割、「自信が持てた」約4割。
 ファッション目的よりも”印象をプロデュースすることでより人生をよくしたい”

 顔の色ムラ補正、眉補正等をすることにより、自身のマインドにも影響があることもわかりました。
 メイクをすることでの気持ちの変化に関して、「気分が前向きになった(61.1%)」が最多、次いで、「自信が持てた(39.5%)」、「立ち振る舞いが明るくなった(37.8%)」等、自身の精神面にポジティブな影響があったと実感していることが分かります。(グラフ9)
 『(メイクをすることで)ビジネスの場で有利になる(出世する、商談の成果があがる等)』と考える男性が約7割弱(68.6%)、『女性(ないしはパートナーとなる対象)に好印象を与えることがあると思う』男性が約8割弱(77.7%)いることから、肌のきれいさや眉を変えることで与える印象が、対人コミュニケーションにおいて何らかのプラスの効果につながるととらえている男性が多い傾向にあります。


調査結果から
 男性もメイクで肌が美しくなり、普段よりも洗練され清潔感のある印象になることで、気持ちが前向きになった、自信が持てた、立ち振る舞いが明るくなった等、気持ちや立ち振る舞いにまで影響することが分かります
 この作用が、ビジネスやパートナーとのコミュニケーションにもポジティブに働くこともあるかもしれません。男性は特に、見た目の印象をプロデュースすることで、より人生をよりよくしたい、成功に近づけたいというモチベーションが高い方が多いのが特徴です。眉カットで表情を凛々しく、すっきり魅せるという動きは数年前からありましたが、顔の色ムラを補正することで好印象を与えることができるという点に注目する男性が増えてきているのが、今年から来年にかけての大きな流れではないでしょうか。


《女性調査:女性のメンズメイクへの受容度は男性以上!約9割の女性が抵抗なし》
 女性が男性がメイクすること(BBクリームを塗布したり眉を補正していること)に対しどう考えているのかについても調査を実施。「仕事相手(上司・後輩・同僚・取引先)の男性がメイクをしていると気づいた際に、どういう印象を持ちますか?」という質問には、「とても好印象(31.5%)」、「どちらかというと好印象(28.9%)」と、好印象と答えた方が60.4%にも達していました。「なんとも思わない(28.4%)」と合わせると、男性がメイクをすることに抵抗がない女性は約9割(88.8%)に達することがわかります。

 相手が恋人やパートナーの場合でも、「とても好印象(27.3%)」、「どちらかというと好印象(22.8%)」、「見た目が素敵になっていればいい(11.6%)」、「自然な仕上がりであればいい(9.4%)」と肯定派が約7割(71.1%)。対し、「どちらかというと悪印象(6.5%)」、「非常に悪印象(2.2%)」と否定派は約1割(8.7%)とわずかでした。「なんとも思わない(19.2%)」と好印象(71.1%)を合わせると恋人やパートナーに関しても、約9割(89.2%)の女性がメイクをすることに抵抗がないという結果になりました。

《調査より考察!2020年のメンズメイク動向予測》
2020年に向けて、男性が身だしなみの一環として行うスキンケアやメイクは、”当たり前”!?
 昨今、ビジュアルコミュニケーションの進化によりSNS等で自身の顔を頻繁に露出する機会が増え、男性も肌の美しさ(清潔感)を気にかける方が増えてきています。以前は、若い方がファッションの一部として行っているという風潮がありましたが、2019年以降は、幅広い年齢層や職種の方にもメンズメイクが普及し、ビジネスマンの方にとって自然に見える顔の色ムラ補正や眉の補正は「日常生活に馴染むメイク」であり、身だしなみの一環として行う流れがくると思います。2020年には、その傾向がより加速すると予想します。

 その理由として、顔の色ムラのケアをすることで自身の印象をプロデュースできることに一般の男性が気づき始めているのではないかと考えます。実際に、顔の色ムラを整えることで「清潔感のあるイメージを与え、印象をより良くみせることができる」と効果を実感している男性も増えています。スキンケアやメイクをすることで、信頼感がある印象を与え、自身のパフォーマンス向上にも繋がると感じているからではないでしょうか。

配信元企業:株式会社資生堂

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