11月24日(日)と12月1日(日)に上川隆也主演ドラマ「遺留捜査スペシャル」(日曜夜9:00‐11:05、テレビ朝日系)が、2週連続で放送される。

【写真を見る】村木(甲本雅裕)、シリーズ最大の危機に!

「遺留捜査」は、事件現場に残された“遺留品”が持つ意味を徹底的に探り、遺族の心情をも救う優しさと、マイペースで空気を読まない一面を持つ刑事・糸村聡(上川)の活躍を描くドラマ。

2011年に連続ドラマとして誕生し、以来連続ドラマ5シリーズ、スペシャルドラマ7作が放送されてきた。

今回のスペシャルドラマ1週目には南野陽子、2週目には宇梶剛士がゲスト出演する。また、スペシャルドラマが2週連続で放送されるのは今回初となる。

「新作スペシャル1」と「新作スペシャル2」の中で、第1シーズン(2011年)から糸村と名コンビぶりを発揮してきた科捜研研究員・村木繁(甲本雅裕)が、“殉職”の危機に陥るなど、シリーズ史上最大の衝撃が、糸村に襲いかかる。

■ 村木の危機に糸村が起こす行動

科捜研研究員・村木は毎回、糸村から無理やり遺留品の解析を依頼され、マイペースな糸村に振り回されつつも鑑定を引き受ける役回り。第5シーズンでは、彼の片思いの相手は誰なのかが話題になるなど、「遺留捜査」シリーズには欠かせないキャラクター。

「新作スペシャル1」では、被害者の所持品から見つかった“コロッケ”の分析を糸村から依頼された、村木。最初は奇妙な遺留品に戸惑うものの、旅行会社社長・名波清香(南野)の疑惑に迫る糸村を、科学の視点からバックアップしていく。

そして、「新作スペシャル2」では、村木は科捜研を飛び出して糸村とともに日本三景のひとつ、天橋立へ。所轄の刑事・石神一志(宇梶)と元大臣殺害事件を追う糸村から頼まれ、古ぼけた鍵の鑑定に挑む。

2作とも糸村に翻弄(ほんろう)され大忙しの村木は、何者かに銃口を向けられる事態が訪れる。一体彼の身に何が起き、なぜ村木に危険が迫ったのか、そして村木が命の危機にさらされたとき、糸村はどんな行動を取るのか?

上川隆也のコメント全文

セカンドシーズンの第5話で、田中哲司さん演じる同僚が凶弾に倒れるエピソードがあり、そのとき初めて糸村がそれまでの彼とは違う、取り乱したような挙動を見せましたことを思い出しました

糸村は他人からの評価に興味がなくいつもひょうひょうとしているのですが、あの瞬間、仲間のことになるとその立ち位置や思いが大きく変わるようなキャラクターになったと思ったんです。

当時は糸村が月島署に異動してまだ日が浅かったので、出会って数カ月の同僚に対してあのような態度を取った糸村が、数年間という長い時間をともにしてきた村木さんがこのような境遇に見舞われた際にどのように振る舞うのかということを今回はとても考えました。

糸村と村木の関係はある意味、「遺留捜査」における大きな柱の一本だと考えていますので、今回の展開は、本当にこれまでにない喫緊の事態だと思いました。実は、糸村も過去に一度撃たれているのですが、そのときはあまり大事にならなかった記憶があるんです(笑)。でも、村木さんが撃たれる、ということは、こんなにも大きく重い出来事になるのかと、改めて思い知らされた気持ちです。それは、やはり糸村にとって村木さんがどんなに重要か、という証なのでしょう。

「遺留捜査」ではこれまでスペシャルを含めて何作もさまざまな物語をお届けしてきましたが、今回のスペシャルは“新しい糸村”が描かれる一作になるのではないかと思います。

■ 甲本雅裕のコメント

実は、きちんと製本されたものをいただく前に、スタッフさんから携帯電話にメールで脚本を送っていただいたのですが、「お読みください」というメッセージのあとに、すごく行を空けてメールの下のほうに「撃たれます」と書いてあって、「何!?」とびっくりしました。まだシナリオを読む前だったので、「撃たれるって…僕が…!?」といろいろな感情が頭の中をかけ巡りました。

「遺留捜査」ではなかなかこういう衝撃がなかったので驚きましたが、シナリオを読んだ後に楽しみに思ったのが、この出来事によって糸村がどう見えてくるのか…。それがとても興味深いなと思いました。

上川さんの「糸村にとって村木は重要」という発言を聞いて、本当に重要なの?と思いつつも、糸村にとって重要な存在になれていることを、うれしく思います(笑)。(ザテレビジョン

「遺留捜査スペシャル」が2夜連続で放送される