アップアップガールズ(2)初のアルバム「アオハル1st」が11月12日(火)にリリース。これまでのシングル全曲の他、新曲や初音源化の曲を含めた17曲が収録された大ボリュームの一作になっている。
【写真を見る】リリースイベント中にアルバムを2500枚売り上げたら、無料ライブが開催されるというミッションも敢行中
現在、リリースイベントのまっただ中のアプガ(2)。この期間中に2500枚を売り上げたら、無料ライブが開催されるというミッションもスタートしている。そんな1stアルバムに対する思い、そして2020年の意外な目標とは…?
■ アプガ(2)の歴史を詰め込んだものをお届けできてうれしいです
――初のアルバムリリースということで、まずはグループ結成以来の念願が実現した初期メンバーの3人から今の心境をお願いします。
高萩千夏:はい、長年待っていました。アプガ(2)って、まだ音源になっていない曲もいっぱいあって、アルバムを出せたらいいなっていう気持ちはあったし、ついにそんな歴史を詰め込んだものを皆さんにお届けできることをうれしく思いました。
吉川茉優:どの曲が収録されるんだろうっていうのが一番気になったし、ファンの方も楽しみにしてくださっていましたね。これまでのシングル曲が全部収録されているのは、アプガ(2)のことをあまり詳しくない方にはありがたいと思うし、これをきっかけに私たちを好きになってくれる方が増えるとうれしいです。
鍛治島彩:シングルって1曲というか、収録された数少ない曲をプッシュするものだと思いますけど、アルバムはグループを象徴するものという感じなので、リリースが決まったときは本当にうれしかったです。
――続いて、加入から1年もたたずしてアルバムリリースとなった新メンバーの皆さんは?
森永新菜:こんなに早くアルバムに参加させていただいていいのかなっていう不安と、この歴史的瞬間に参加させていただける喜びと半々でした。実はアルバムのリリースの話を聞く前から、再レコーディングが始まっている曲があったんですよ。これは「何に使われるんだろう?」って思って、「ひょっとしたらアルバム?」なんていうことも薄々考えていたので、それが確証に変わった瞬間は本当にうれしかったです。
島崎友莉亜:私も加入してこんなにすぐにアルバムを出せるのはうれしかったし、感謝の気持ちでいっぱいでした。私たちが入る前からアプガ(2)が積み重ねてきた1stシングルからの歴史は、ファンの方やたくさんの方々にとって大切なものだと思いますけど、もっとたくさんの方々に届いたらいいなと思います。
新倉愛海:今まではアプガ(2)の楽曲として既にあったものに新たな歌割りやフォーメーションで参加することが多かったですけど、1stアルバムという最初で最後の機会に参加することができてうれしいです。先輩方や今まで応援してくださってきたファンの方の思いがあって実現できたものなので、その思いを受け継いでいきたいですね。
――では、そんな初期メンバーと新メンバーの中間に当たる第2期加入の二人は?
中川千尋:去年の年末に2019年の目標を聞かれて「バスツアーをやりたいです」「アルバムを出したいです」って言っていたんですよ。バスツアーは実現したので、アルバムも出せるかなぁなんて思っていたので、口に出したことがかなってうれしいです。
佐々木ほのか:アルバムのリリースが決まって、セトリ…じゃなくて、収録曲?を見たとき、あの曲が入ってないんだぁなんて、人生最強っていうくらいに悩んだんですよ(笑)。でも、それだけ重みのあるアルバムだなって思いました。
――選び抜かれた曲が収録された重み、ということでいいですか?
佐々木:あぁ、そうです! 語彙力なくて、すみません(笑)。私もCDをいただいて家で聴いていて「このときはこんなふうに歌っていたんだ」なんて、アルバムで改めて確認できたこともあったので、皆さんもそういう細かいところまで聴いてほしいです。
■ ソロで歌いつなぐ新曲は個性が集まったアプガ(2)ならではの楽曲
――1曲目はライブやイベントではおなじみですが、初音源化の「Overture(2)」ですね。
鍛治島:いつもはファンの方の歓声が上がってる中で流れているので、しっかり聴いたことない人もいると思いますけど、声の低い私も一生懸命、高い声を出して叫んでいるので、その辺もよくよく聴いていただけるとうれしいです。
――新曲も2曲収録されていますが、そのうちの1曲が「ブルースカイブルース」で、各メンバーのソロの歌割りが続いていく楽曲になっていますね。
鍛治島:ソロから始まって、どう展開していくのかなと思ったら、ずっとソロで歌いつないでいくっていうのは初めてで新鮮でした。メンバーそれぞれが自分のフレーズにどう気持ちを表現しているかっていうのが聴きどころだと思います。
アプガ(2)って年齢もバラバラで、持っているものも違っていて、そんないろんな個性が重なって完成した曲ですね。これこそアプガ(2)っていう良さをすてきに表現できる曲をいただけたなって思うので、皆さんもそこに浸っていただきたいです。
吉川:私は出だしの歌割りなんですけど、ギターだけでほとんど音が入ってないので緊張します。でも、仮歌を聴いたときから、「ここを歌いたい!」って思って、めっちゃ練習してレコーディングに行きました。グッと心を持っていかれるメロディーの楽曲なので、その雰囲気作りができたらいいなと思いながら歌ってます。
――アプガ(2)には珍しい男の子目線のラブソングですね。
吉川:今までだと「Be lonely together」くらい? でも、女の子にも共感できるような男の子の気持ちを歌った、アニメっぽいイメージの曲ですね。
高萩:いい意味でアイドルっぽくない、ちょっと今どきなメロディーや歌詞だなって思いました。年齢とは関係なく、好きなことを全力で楽しんだもの勝ち、それこそ青春っていうテーマが心に響いて感動したので、皆さんにも歌詞カードを見ながら聴いてほしいです。あと、私はファルセットのところがあって、ちょっと苦手なので、ライブでは頑張らなきゃって思っています。
森永:青春っていう表現の幅が広がった曲だなと思います。アプガ(2)は、(仮)姉さんたち(アップアップガールズ(仮))と同じく元気とかパワフルとか力強い印象があると思いますけど、この曲を聞くと爽やかで年相応な青春感の表現になっていて。お子ちゃま過ぎず、大人過ぎず、私たちの年代にしか出せない色が出せる曲なので、そんな新たな魅力を届けたいです。
中川:メロディーに乗っている歌詞の量が多いんですよ。でも、いい言葉が多くて耳に残ります。ダンスも速いですけど、パフォーマンスで爽やかさを伝えたいです。
――もう1曲の「パジャマDEタンテボー」はガラッと違ったかわいらしいナンバーです。
新倉:タイトルが特徴的で、サビにもそのフレーズが何度も出てくるので、印象に残りますね。タオルを回す曲なので、初めて聴いた方でも一緒に楽しめると思います。アルバムのリリイベもたくさんあるので、一緒に踊って楽しんでほしいですね。
佐々木:“タンテボー”って何?って思いました(笑)。調べてみたら、DJさんが使うあれ(ターンテーブル)だって分かったんですけど、今度はあれをパジャマで?と思って。どんなMVになるんだろうって思いましたけど、かわいくてにぎやかな感じで予想外でした。
初めてのタオル曲なんですけど、その振り付けを千夏ちゃんが担当してくださっていて。ただタオルを回すだけじゃなく、アレンジを加えてて「さすがだな、先生!」と思いました。
高萩:先生的には(笑)、タオル曲とは思わずに振り付けを考えていたんですよ。でも、ボス(所属事務所の社長)から「タオル曲で」と言われて加えてみました(笑)。基本的にはそんなにタオル回しっぱなしではなく、ちょっとK-POPっぽい感じに寄せてかわいく作ってみました。振りまねをするにはちょっと難しかったかなと思いましたが、意外と皆さん覚えるのが早くてびっくりしています。振り動画も公式YouTubeに上がっているので、ぜひ見てください。
森永:曲を聴いたとき、元気いっぱい!っていうよりは、ちょっとおとなしくて体の動きがしなやかな踊りがいいなって思ったんですよ。それで、千夏さんに「振り付け、どんな感じですか?」って聞いたら、意見が一致していて。振り付けが出来上がったときは「これ! 来た!」って思いました。
島崎:初めはゆったりした曲調で、歌詞もシリアスな大人っぽい印象なんですけど、サビから明るい歌詞に変わって、振り付けもタオルを回すし、楽しい曲だなと思いました。毎日悩むことはあるけど、とにかく楽しんじゃおうっていう感じで私は好きです。皆さんもアプガ(2)と一緒に前を向いていこう!っていう感じの曲ですね。
■ 2020年のキャッチフレーズは”今、うそを付けるアイドル”!?
――11月のワンマンライブでは、タワーレコードの嶺脇育夫社長が登場して、アルバムの売上2500枚達成で無料ライブ開催というミッションも課せられました。
高萩:今までは「たくさんの人に広めよう!」みたいな、ふわっとした感じでしか言ってなかったことを、そういうふうに数字化してもらうと分かりやすいなと思います。明確な目標があることによって、私たちもファンの方も燃えるので。
吉川:数字は出されましたけど、そのことよりも私たちにブレークしてほしいっていう嶺脇社長の思いが伝わりました。数字も達成した上で、ブレークもできるように頑張らなきゃって思います。
中川:無料ライブは誰でも来られるので、ちょっとアプガ(2)を見に行ってみようかなっていう軽い気持ちで来ていただいて、そこでファンになっていただくいいきっかけだなって思います。
森永:アプガ(2)のことは知っているけど、見に行ったことはないという人に対してアプローチできますからね。リリイベも観覧フリーですけど、30分くらいの短い時間だと全ての魅力を伝えるのは難しいので、無料ライブっていう長い時間を通じて、アプガ(2)ってこういうグループなんだっていうことを知っていただきたいです。そのためにも今回の機会は大きなターニングポイントになると思います。
――さて、2019年もあとわずか。2020年への目標をお願いします。
高萩:2020年って、いろんな意味でチャンスだと思うんですよ。オリンピックがあるからっていうだけじゃなく、きれいな節目の年だし。いろんなイベントが増えたり、観光に来る方も増えたりすると思うので、この機会に時代の最先端を進みたいです。
吉川:オリンピックじゃないけど、私たちも結成4年になるし。
高萩:結構な芸歴って感じだよね。あと、もう一つの私たちの目標が「人狼」なんですよ。
吉川:いきなりそんなこと言われても、突然過ぎて何だか分からないでしょ!(笑)
高萩:アイドル界の人狼マスターになろうって思っていて。
吉川:今、アプガ(2)の中で人狼ゲームがはやっているんですよ。プロで人狼をやっている方に、私たちの公式YouTube番組に来ていただいたりしているので、それを盛り上げていきたいなと思ってます。
――人狼ゲームが得意なアイドルになりたい、と?
高萩:得意なんてレベルじゃなくて、仕事にするくらいの。
鍛治島:“今、うそを付けるアイドル”みたいな(笑)。
吉川:今日も移動中に、メンバーと4戦してきました。
佐々木:それが本当にすごい試合だったんですよ。
鍛治島:私、ボコボコにされましたから。
高萩:でも、人狼でメンバーと会話することでチームワークが高まったなと思います。そもそもの人間としての中身が分かるし。
吉川:終わった後に反省会もやっていますからね。
佐々木:「あそこは人狼を守るべきだったよ!」とか、ライブの反省会くらいな感じで。
高萩:何の話なのか分からなくなってきちゃいましたよね(笑)。(吉川に)ちょっとアイドルっぽい目標で締めて!
吉川:え…Zepp Tokyoでライブがしたいですっとか?
高萩:あぁ、それは本当に実現したいです!(ザテレビジョン・取材・文=青木孝司)
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