いまSNSを中心に、女性が職場でメガネを着用することを禁じることに対して波紋が広がっている。きっかけはあるネット上の記事。商業施設の受付で働いていた女性Aさんが「メガネをしていない方が見栄えがいい」とメガネ着用を禁止されたのに対して、同じ受付係の男性スタッフメガネ着用が認められていたというものだ。街の女性からは「メガネ1つでそんな印象とか思ったことは無い」「メガネをしていることがマイナスだとは思わない」など、疑問の声が上がっている。

 実際にメガネの着用を禁止されている職場はある。ホテルの接客スタッフは「メガネを上げ下げするような仕草が不衛生に見える」という理由から、さらに客室乗務員は安全上の理由から禁止となっている。化粧品の販売員に至っては、メガネ着用を理由に採用面接すら実施してもらえなかったという報告例もある。

 10日にAbemaTVで放送された『Abemaニュースショー』では、今回の一件が「日本がまだ差別的」であることの表れなのかというテーマで女性を中心に議論が行われた。

 「偉い人の好みでしょ」と不快感をあらわにしたのは、東大卒の気象予報士タレントの三浦奈保子氏だ。三浦氏はさらに「働くときは最低限の身だしなみのルールマナーは必要だが、偉い人の好みであれしろ、これ着ろと言われたら支障が出る」と言葉を詰まらせた。

 テレビ朝日の三谷紬アナウンサーは「メガネを着用するとなると、コンタクトレンズが使用できないくらい目が痒かったり、花粉症だったりする場合に限られる。それでもメガネを着用するとなると、光を反射してしまう。直接言われたことは無いが、伝える側のメガネが光っていると信憑性が薄れるのでは? という忖度もある」とアナウンサーならではの悩みを明かした。

 最後に意見を問われた東大卒で元日経新聞記者の作家である鈴木涼美氏は「男女がまったく同じルールではないというところに焦点を当てると、話は破綻しがちだ。受付の男性は良くて、女性はダメというルールを定めている場所はあるかもしれないが、来客する人に華やかな女性の受付嬢が好まれる一方、男性受付嬢の容姿に関しては無関心という傾向を企業が持っている場合、正しい正しくないではなく、効果を見ることになる。納得できる部分があればいいし、どうしても納得ができず、説得も出来ないならその職場は辞めるべき。とんでもない人権侵害みたいなルールを課している企業は、どんどん人集めが苦しくなって、ルールを見直さざるを得なくなるはずだ」と私見を述べた。

 男性として意見を求められたモデルタレントであるジョナサンシガーは「日本は男女格差の点で世界的に遅れており、149カ国中110位。アメリカなど海外からは注目されている。かつてノルウェー航空では客室乗務員のメイクは必須であったが、ノーメイクでもOKになった。その逆で、男性もメイクしてOKということになった。世界的に見てもルールが移り変わってきているので、日本としても見つめなおすタイミングに来ているのでは」と話した。
女性社員“メガネ禁止”の是非、元セクシー女優の社会学者「正しい正しくないではなく、効果の問題」