2011年に16年ぶりに歌舞伎公演が復活した“明治座花形歌舞伎”。次世代を担う花形が大役に挑む話題性や、歌舞伎に馴染みのない方にも分かりやすく、エンターテインメント性に富んだバラエティ豊かな演目で、ご好評を頂いてまいりました。お陰様で毎公演たくさんのお客様がご来場くださり、活気に満ち溢れ、明治座に新しい風を運んでいます。このたび3年ぶりに“明治座花形歌舞伎”を上演いたします。

明治座三月花形歌舞伎仮チラシ表面
明治座三月花形歌舞伎仮チラシ裏面
 明治座が3月にお贈りする「明治座 三月花形歌舞伎」は、中村勘九郎、中村七之助をはじめ、桜の季節に相応しい華やかな顔ぶれが揃います。このたび演目が決定いたしました。昼の部は歌舞伎様式美溢れる『車引』、長谷川伸の傑作『一本刀土俵入』、『芝翫奴』『近江のお兼』の舞踊二曲を、夜の部は通し狂言『桜姫東文章』と多彩な演目をお楽しみいただけます。

≪演目≫


【昼の部】

一、菅原伝授手習鑑 一幕
      車 引

長谷川伸 作
村上元三 演出
二、一本刀土俵入 二幕五場

三、上、芝翫奴  長唄囃子連中
  下、近江のお兼 長唄囃子連中

 『車引』に登場する三つ子の兄弟、松王丸は左大臣藤原時平に、梅王丸と桜丸は時平に陥れられた菅丞相(菅原道真)と斎世親王に仕えています。梅王丸、桜丸は無念を晴らそうと時平が乗る牛車の前にたちはだかり…。横見得や石投げの見得、元禄見得など様式美溢れる古典の名作です。『一本刀土俵入』長谷川伸の傑作で、相撲の親方に見放され一文無しの駒形茂兵衛は親切な酌婦お蔦から金を恵んでもらい「必ず横綱になる」と誓います。「しがねえ姿の横綱の土俵入りでござんす」の名台詞でお馴染みです。続いて主人の供をして廓へ通う奴がユーモラスに踊る『芝翫奴』と、男勝りの美しい娘が長い布晒を使って華やかに踊る『近江のお兼』の舞踊二曲。バラエティに富んだ演目を是非お楽しみください。


【夜の部】

四世鶴屋南北 作
  郡司正勝 補綴・演出

通し狂言 桜姫東文章 四幕
     発端 江の島稚児ケ淵の場より
     大詰 雷門門前の場まで

 長谷寺の修行僧清玄と稚児白菊丸は相愛の仲。未来で夫婦になろうと心中をするものの、清玄だけ生き残ってしまいます。十七年後、高僧となった清玄は吉田家の息女・桜姫が白菊丸の生まれ変わりだと知ります。桜姫は屋敷に押し入った盗賊の釣鐘権助の子を生み、出家を望んでいますが…。『桜姫東文章』は文化14(1817)年に初演され、大南北と称された四世鶴屋南北ならではの人気演目の一つです。息女の桜姫が遊女にまで転落するという物語性としたたかな存在感。因果の糸に絡まれる清玄。対する権助の無法ぶりなど因果因縁と奇想天外な展開に溢れた人気演目です。


≪出演≫
中村勘九郎 中村七之助 坂東彦三郎 坂東巳之助 中村壱太郎
中村橋之助 中村歌女之丞 澤村由次郎 片岡亀蔵 坂東秀調


≪主な出演者プロフィール≫
中村 勘九郎
昭和56年10月31日生まれ。十八代目中村勘三郎の長男。十七世勘三郎は祖父。母方の祖父は七世中村芝翫。61年1月歌舞伎座『盛綱陣屋』の小三郎で本名で初お目見得。62年1月歌舞伎座『門出二人桃太郎』の兄の桃太郎で二代目中村勘太郎を名のり初舞台。平成24年2月新橋演舞場『春興鏡獅子』の小姓弥生 後に獅子の精ほかで六代目中村勘九郎を襲名。歌舞伎を担う立役の花形として古典、新作を問わず活躍。現在放送中のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」で主人公金栗四三役で出演中。

中村 七之助
昭和58年5月18日生まれ。十八代目中村勘三郎の次男。中村勘九郎は兄。61年9月『檻(おり)』の祭りの子勘吉で本名で初お目見得。62年1月歌舞伎座『門出二人桃太郎』の弟の桃太郎で二代目中村七之助を名のり初舞台。父勘三郎や母方の祖父七世中村芝翫の教えを受け、『金閣寺』の雪姫や舞踊『京鹿子娘道成寺』の白拍子花子など女方の大役を次々と演じ、新作歌舞伎、新派の舞台でも清新な魅力を発揮、その一方、二枚目の立役も勤める。


≪明治座出演履歴≫
中村 勘九郎
平成23年5月3日(火)~27日(金)
「明治座 五月花形歌舞伎」(前名 中村勘太郎にて出演)
 昼の部『恋飛脚大和往来 封印切』亀屋忠兵衛
 夜の部『怪談 牡丹灯籠』三遊亭円朝、船頭
    『高坏』次郎冠者

平成25年5月3日(金)~27日(月)
「明治座 五月花形歌舞伎
 昼の部『実盛物語』斎藤別当実盛
    『与話情浮名横櫛』鳶頭金五郎
 夜の部『将軍江戸を去る』山岡鉄太郎

平成28年4月2日(土)~26日(火)
「明治座 四月花形歌舞伎
 昼の部『末広がり』太郎冠者
    『女殺油地獄』豊嶋屋七左衛門
 夜の部『浮かれ心中』若旦那栄次郎

中村 七之助
平成7年6月1日(木)~25日(日)
「六月大歌舞伎
 夜の部『恋女房染分手綱 重の井子別れ』 自然薯の三吉 実は 与之助

平成23年5月3日(火)~27日(金)
「明治座 五月花形歌舞伎
 昼の部『蝶の道行』小槇
    『恋飛脚大和往来 封印切』 傾城梅川
 夜の部『怪談 牡丹灯籠』お峰、お露

平成25年5月3日(金)~27日(月)
「明治座 五月花形歌舞伎
 昼の部『実盛物語』小万
    『与話情浮名横櫛』お富
 夜の部『藤娘』藤の精

平成28年4月2日(土)~26日(火)
「明治座 四月花形歌舞伎
 昼の部『葛の葉』女房葛の葉葛の葉
    『女殺油地獄』お吉
 夜の部『二人椀久』松山太夫


≪明治座近年の歌舞伎公演≫
平成 2年(1990) 劇場建て替えのため興行休演

平成 5年(1993) 新・明治座開場
         『三月大歌舞伎』※新築完成記念柿葺落公演
         『四月大歌舞伎』※新築完成記念柿葺落公演

平成 6年(1994) 『二月大歌舞伎

平成 7年(1995) 『六月大歌舞伎

平成 23年(2011) 『明治座 五月花形歌舞伎』※16年ぶりの歌舞伎公演

平成 24年(2012) 『明治座 十一月花形歌舞伎

平成 25年(2013) 『明治座 五月花形歌舞伎
         『明治座 十一月花形歌舞伎

平成 26年(2014) 『明治座 五月花形歌舞伎
         市川猿之助奮闘連続公演『明治座 十一月花形歌舞伎

平成 27年(2015) 『明治座 五月花形歌舞伎

平成 28年(2016) 『明治座 四月花形歌舞伎

平成 29年(2017) 『明治座 五月花形歌舞伎

令和 2年(2020) 『明治座 三月花形歌舞伎



≪公演情報≫
「明治座 三月花形歌舞伎
公演期間:3月2日(月)初日~26日(木)千穐楽
会  場:明治座(東京都中央区日本橋浜町2-31-1)
開演時間:昼の部 11時/夜の部 16時
ご観劇料(税込):一等席(1階席/2階席正面)15,000円
         二等席(2階席左右)7,500円
         三等A席(3階席正面)5,000円
         三等B席(3階席左右)3,000円
         ※学割/各席種2割引(一般発売より、明治座チケットセンターのみ受付)
         ※6歳以上有料/5歳以下のお子様のご入場はご遠慮ください
         ※車いすスペースは明治座チケットセンター及び明治座切符売場にて販売いたします


<「明治座めーる倶楽部」会員限定インターネット先行予約>
1月18日(土)10:00~24日(金)17:00

<明治座チケットセンター電話先行予約>
1月25日(土)、26日(日)10:00~17:00(2日限り、電話のみ)

<一般発売>
電話・ネット予約 1月30日(木)10:00~

◎明治座チケットセンター 03-3666-6666(10:00~17:00)
 ※2月2日(日)10:00より明治座窓口販売・予約引取開始
◎インターネット予約「席とりくん」(24時間受付)https://web.meijiza.com/

◎チケットホン松竹 0570-000-489または03-6745-0888(10:00~18:00)
 ※2月1日(土)より歌舞伎座・新橋演舞場サンシャイン劇場・南座・大阪松竹座にて窓口販売・引取開始
◎チケットWeb松竹(24時間受付)※販売初日は午前10時より http://www1.ticket-web-shochiku.com/t/

※その他、プレイガイドでもお取扱いいたします。


製作 松竹株式会社
主催 株式会社明治座



公演に関するお問い合わせは
明治座 宣伝部:03-3660-3926
までお願い致します。

(明治座HP)
https://www.meijiza.co.jp/

https://prtimes.jp/a/?f=d34794-20191111-4135.pdf


配信元企業:株式会社明治座

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