イベントの企画・制作・運営を行う株式会社サンライズプロモーション東京(本社:東京都港区、代表:高橋一仁)は、「トリオクレスコ コンサート」を2019年12月24日(火)浜離宮朝日ホールにて開催します。
 現在、東京藝術大学音楽学部1年に在籍する戸澤采紀(Vn)、西川響貴(Pf)、泉 優志(Vc)のフレッシュな3人が共演する本公演を前に、デビューコンサートへの意気込みをインタビューしました。


              泉 優志(左)、戸澤采紀(中央)、西川響貴(右)


――「クレスコ」というトリオ名の由来を教えてください。

戸澤:「クレスコ」はエスペラント語で「成長」という意味なんですが、私たち3人は藝大の附属高校(東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校)の同級生で、3年間ずっと同じクラスで切磋琢磨して学んできた仲間です。今回こういった形でトリオを組むにあたり、これまでもこれからも一緒に成長できればなという思いでこのような名前にしました。
――今回同級生のトリオコンサートということで、若さを売りにしたプログラムを組んだということですが、どのようなこだわりを持ってプログラムを組まれましたか?

戸澤:色々な客層の方に来ていただくということで、様々なジャンルから曲をかじったプログラムにするということにすごくこだわっています。例えばカプースチンジャズクラシックというジャンルで、ピアソラはタンゴ。パイレーツはポップスで一度は耳にしたことがあるような旋律や、湧き上がってくるようなリズムをすごく感じて頂けると思います。一方で後半は私たちが現在頑張って勉強しているクラシックから選曲しました。
西川:若さを感じて頂けるのは、それこそドビュッシーの楽曲は彼が17歳の時に作った作品なので、年齢の近い僕たちは若さを活かした演奏が出来るのではないかと思います。

――若い自分たちだからこそ、ここが演奏するうえでアピールポイントになるなという所はありますか?
西川:若さを活かせる所ですかね(笑) 。時間は過ぎていく一方で後戻りはできないので、今しかできないことを若いうちにたくさんのお客さまに届けられることが幸せですね。
:やはり仕事で会うメンバーとは違う同級生という繋がりがあるので、僕はその繋がりを感じて頂けることが嬉しいです。深い友情ありきの音楽をコンサートの聴きどころにしたいなと思います。
西川:彼らと一緒に弾く上で怖いものはないので!

――ソロでの演奏ではなくトリオとして演奏される時に、トリオという形態にどのような魅力を感じますか?

:弦楽の立場だと、カルテットなどの弦楽だけでやる室内楽はすごく多くて。そこにピアノが入るだけで音域も広がりますし迫力も全然違うので、ふと聞くと4人でやっていた弦楽よりもエネルギーを感じるというか。人数は減っていても音数は増えているという面で、すごく心を打たれる曲が多いなと感じます。
戸澤:私は普段カルテットを組んでいてチェロが土台になる事が多いのですが、トリオでは圧倒的にピアノ。でもその一方でピアノは高音も出ますし、私たち弦楽器奏者には出来ないような素早さで動くことが出来ます。それだからこそ私たちが演奏している間の空間を縫い合わせるように滑らかに演奏したりだとか、そういうのは弦楽器だけじゃなくピアノがあるからこその魅力だと思います。
西川ピアノは音が減衰していくので、一度鍵盤を降ろすとその音が大きくなっていくことはないんです。彼らの弾く弦楽器は音の強弱が自在で、自分が普段弾く時と違う音の素晴らしさを感じながら弾けるので、トリオにはすごく魅力を感じます。

――皆さま若くして実力をお持ちの演奏家だと思いますが、ここを強化していかなければならないなと感じているポイントはありますか?

西川:もっと表現力の幅を広げられるようになりたいのですが、さらに広げるにはいろいろな人生経験が必要だと感じます。色々な経験を積んでいくことがこれからの課題です。
:音のキャラクターを増やすことはもちろんなんですけれども、上手い演奏家を研究するのが好きで、自分に何が必要か明確に見えてくる事もあります。人生経験プラスでいろんなものを盗んで説得力のある演奏家になりたいです。
戸澤:自分の音楽を押し付けるのではなく、お客さんをこっちの世界に引き込めるような演奏家になりたいなと最近思うようになりました。今まではわがままだったんでしょうね(笑)。元々そんなに根がポジティブな人間ではないので、悩み始めるとどんぞこまで悩んでしまうのですが、だからこそ分かる人の痛みにも寄り添えるような、手を差し伸べられるような音楽ができたらいいなと思います。

――デビューコンサートへの意気込み、お客様へのメッセージをお願いします。

西川:できる限りの準備をしっかりして心の底まで刺さるような音楽をみんなで作り上げていって、今しかできない演奏を悔いの無いようにしたいと思います。ここまで信頼できる仲間と演奏会が出来るのは、なかなかない事だと思うので、その信頼関係を感じて頂けたら嬉しいです。
:前半は音楽にあまり親しみの無い方でも楽しめるようなプログラムにしたので、真面目に弾くだけではなくてお客さまを巻き込めるような演奏を目指したいと思います。同級生で今まで一緒に成長してきた仲間と、お客様が心から寄り添えるような演奏をしたいです。
戸澤:それぞれ個性の光る演奏家だと思うので、その個性が浜離宮朝日ホールで混ざり合った時に、どういう響きに変化していくのかを楽しんでいただければと思います。ぜひ、遊びに来てください。

トリオクレス コンサート」公演概要

■出演:戸澤采紀(ヴァイオリン) 西川響貴(ピアノ) 泉 優志(チェロ)
■公演日時:2019年12月24日(火) 開場 18:00/開演 18:30
■会場:浜離宮朝日ホール(〒104-8011 東京都中央区築地5-3-2 朝日新聞東京本社・新館2階)
■チケット料金:全席指定 一般 -3,800円(税込)
             U-22 2,500円(税込)
U-22 対象は、ご観覧時に22歳以下の方に限ります。当日身分証明書をご持参ください。

■プログラム(予定)
ピアソラ/ブエノスアイレスの四季より 春、冬
カプースチン/フルートチェロピアノのための三重奏曲 Op.86
クラウス・バデルト/『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
ドビュッシー/ピアノ三重奏曲 ト長調
ラヴェル/ピアノ三重奏曲 イ短調
止むを得ない事情により曲目等が変更になる場合がございます。
■公演に関するお問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00-18:00)

●戸澤采紀/Saki Tozawaプロフィール
第85回日本音楽コンクール最年少(15歳)優勝、第69回全日本学生音楽コンクール中学校の部東京大会第1位、全国大会第1位、2017年ティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリンコンクール第2位(最高位)、第15回大阪国際音楽コンクール第1位等、これまでに数々のコンクールで入賞。2017年Kronberg Academy にてアナ・チュマチェンコ氏のマスタークラス受講。2018年第11回ミュージックアカデミーinみやざき 優秀賞受賞。室内楽にも積極的に取り組み、2018年よりチェルカトーレ弦楽四重奏団に加わり、サントリー室内楽アカデミー第5期フェローとして学んでいる。
現在、玉井菜採、ジェラール・プーレ、ドンスク・カンの各氏に師事。2017、2018年度ヤマハ音楽奨学生。江副記念リクルート財団 第48回奨学生。使用楽器は、文京楽器の協力によりイギリスのBeare International Society より貸与されている、Matteo Goffriller。現在、東京藝術大学音楽学部1年に宗次徳二特待奨学生として在学中。
戸澤采紀 公式Twitter https://twitter.com/SakiTozawa 

●西川響貴/Hibiki Nishikawaプロフィール
第66回全日本学生音楽コンクール北九州大会第1位、全国大会第2位。
第5回ミラノ・ピアノタレント国際コンクール (イタリア) Dカテゴリー第1位、その後イタリアにて優勝者コンサート出演。第2回スタインウェイコンクールin japan Cカテゴリー第1位併せて聴衆賞。
第24回日本クラシック音楽コンクール中学男子の部第2位(最高位)。
2018年、Hans-Jürg Sturb氏マスタークラスを受講し、2019年ドイツにて同氏が開催するWeidenkam Piano
Masterclassへ参加し、受講生コンサート出演。また、Herbert Seidel氏、イタリアではVincenzo Balzani氏に指導を受ける。国内では2017年第10回ミュージックアカデミーinみやざきに参加し、受講生コンサート出演 奨励賞受賞。
これまでに池川礼子、斎藤美代子、松岡淳、安田正昭、黒田亜樹、徳あおい、斎藤龍、迫昭嘉の各氏に師事。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、現在、東京藝術大学音楽学部 1年在学中。
西川響貴 公式Twitter https://twitter.com/echowestriver 

●泉 優志/Yushi Izumiプロフィール
第24回日本クラシック音楽コンクール 全国大会 チェロ部門 中学生の部 第2位(最高位)。第15回泉の森ジュニアチェロコンクール 中学生部門 金賞。第16回大阪国際音楽コンクール ファイナル 弦楽器部門 Age-J 第2位 併せて特別賞受賞。第70回全日本学生音楽コンクール 東京大会 高校の部 第1位、同全国大会 第3位。第4回浜響ソリストオーディション 第1位。その他入賞多数。
ハマのJACKコンチェルトソリストオーディション2017 チェロ部門 合格。NHK交響楽団メンバーを主とするハマのJACKオーケストラと共演(2017.2018年)。 国際芸術協会主催 2019年海外音楽大学マスタークラス派遣助成オーディション合格。
これまでに中島顕、高木俊彰、中木健二、山崎伸子の各氏に師事。現在、東京藝術大学音楽学部 1年在学中。
泉 優志 公式Twitter  https://twitter.com/celloboy0626 

配信元企業:株式会社サンライズプロモーション東京

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ