人の視線が気になる。
冬でも夜でも帽子をかぶる。
人前で自分らしくいられない。
人目が気になって外出できない。
緊張する、おどおどする、この場から立ち去りたい……。

―――これ、世の男性たちの、知られざる内面。こうしたコンプレックスの根底にあるのは、薄毛。

こうした薄毛で悩み、ふさぎ込む人たちに、ひとつの光がみえてきた。

育毛でも植毛でも増毛でもかつらでもなく、いまある薄毛をチカラに変えて「ヘアデザインで人生を変える」というヘアスタイルテクニック。

この技術を考案したのが、薄毛専門ヘアサロンINTI 宮本洋平 代表。

宮本代表はことし9月、彼が率いるこの薄毛専門ヘアサロンINTIで培ったスキルや来店客との出会い、人それぞれに抱える悩み、ともに共有できたよろこびなどを、一冊の本にまとめた。

題して「最速でバレずに気になる薄毛をカバーする ばっちりキマる for men」(すばる舎)。

彼はなぜ、いまこのタイミングで、毎月1700人が訪れる薄毛専門ヘアサロンの「世界初のヘアスタイリング技術」を書籍で初公開するか。

きっかけは、ある男性からの一通のメール

その理由を知るにはまず、宮本代表の華やかな日々とその裏に秘めた切実な悩みを振り返ることになる。

「下積みを経て晴れて美容師としてデビューしたわたしは、タレントやミュージシャンなどのヘアメイクを担当するヘアメイクアーティストと、女性客が中心の美容院でカットやパーマを担当する美容師の、二足のわらじを履き、華やかな日々を過ごしていました」

「実はそのころ、自分の薄毛に悩み、そのコンプレックスが日増しに大きくなっていく。四六時中、頭のなかは「薄毛の恐怖」で埋めつくされ、ついには夢に出るほど、薄毛コンプレックスは巨大化していました」

「そんなある日、長年薄毛に悩んでいるという男性から一通のメールが届きました。そのメールには、

◆会社に行けば薄毛を嘲笑され、人の視線が辛くなり休職している。
◆美容院からは足が遠のき、活発だったはずの自分が次第にふさぎがちになり、うつ病を患ってしまった。
◆ネットでわたし(宮本代表)が同じ悩みを抱えていることを知り、来店を決意したものの、当日は緊張のあまり店の前を何度も行ったり来たりして、予約時間になってもなかなか店に入れなかった。
◆気になるところにハサミが入る瞬間、心臓が口から飛び出しそうなくらい緊張した。

といった切実な事実が、赤裸々につづられていました」

あの涙から、みんなに笑顔を

そして、その男性からのメールは、こう続いていたという。

「(宮本代表のINTIで)髪を切ったあとの心の開放感は、言葉でいい表せないくらい素晴らしいものでした。その日から外出も少しずつ増え、古い友人や、職場の仲間に会えるようになりました」

「少しずつ少しずつよくなり、来月から職場に戻ることになりました。宮本さんのテクニックは、うつ病も改善するほどのすばらしいものです。ほんとうに感謝しています。これからもよろしくお願いします」(男性)

宮本代表は、このメールを「何度も読み返し、何度も涙しました」と……。

「そして、わたしだから提供できる技術やサービスがあることに気づかされました。なぜなら、薄毛に悩む方の切られたくないところや、されたくないことが手に取るように理解できたからです」

「この著書では、わたしがこれまで培った、薄毛をより自然にカバーするテクニックを出し惜しむことなくまとめました。あすからコンプレックスが少しでも軽減し、笑顔を取り戻してくれれば、これほどうれしいことはありません」(宮本代表)

―――誰にも相談できない薄毛の悩み。ひとりで悩んでる世の男性たちにとって、この本が一点の光として灯るか。宮本代表は、「いま抱えている薄毛の悩みが、この本を通して5%は軽くなるはず」とも話していた。

tokyochips編集部