中国の自動車市場では、日系車がシェアを高めているが、いまでもドイツ車が日系車のシェアをわずかに上回っており、中国では根強い人気を誇っている。そんな中国では何かにつけて日系車とドイツ車が比較される。中国メディアの今日頭条は12日、日本の自動車市場や自動車文化を観察してきたという中国人の記事を掲載した。

 記事の筆者は、そもそもドイツと日本とでは自動車の使用環境が異なると指摘。ドイツ高速道路の速度制限がないため、車両の安定性が重視されるが、日本は国土が小さく資源も限られているので、自然と経済性が重視されると論じた。

 その上で、日本を訪問した際に「日本の自動車文化」を観察してきたという。筆者が日本でまず感じたというのは「高級車が少ない」こと。たまに見かけても、中国でよく見るBMWベンツアウディは少ないと伝えた。むしろ、日本人は「非常に小さな」軽自動車が大好きなようだと紹介している。

 軽自動車は、小さくて小回りがきき、狭い道路を走るのにも向いており、渋滞緩和にも役立っている。また、駐車スペースの小さな日本の住宅に置くのも便利だと伝えた。筆者は、日本でよく走っている人気の車種が、中国では見たことがない車ばかりだったと振り返っている。

 結論として記事は、日本では大きな自動車はあまり人気ではなく、中国では見た目が良く車内空間の広い自動車が好まれるという違いがあると指摘した。どちらが良いか悪いかの問題ではなく、日本の自動車文化は成熟していると締めくくっている。日系車もドイツ系も、それぞれの良さがあるはずであり、消費者の需要や好みによりどちらが良いかは異なると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本人はどんな車に乗っているの? 「日本で見てきたぞ」=中国メディア