昨年12月当時、1歳4カ月だった三男をエアガンで数十発撃って怪我をさせた傷害容疑で、福岡県警は11月6日田川市に住む両親を逮捕した。三男は昨年12月1日に肺感染症で亡くなっている。父親の常慶雅則容疑者(24)と母親の藍容疑者(24)について、福岡県警が当初「殺人」の疑いを持っていたことを示す捜査資料を「週刊文春」は独自に入手した。

 複数の捜査資料のうちの一つが、昨年12月1日付で法医学医が記した「死体検案書」だ。そこには直接死因は「低栄養」が原因の「肺感染症」と書かれているが、「死因の種類」の欄の「他殺」の項目に印がつけられている。

 さらに、昨年12月7日および10日に警察官が交付した「押収品目録交付書」にも、「被疑者不詳の殺人被疑事件」と明記されていた。

「県警は当初、親を殺人容疑で逮捕できると見ていました。しかし捜査は難航。そのため今回、傷害容疑での逮捕に踏み切った。ところが現時点で、夫婦は虐待を認める供述をまったくしておらず、捜査幹部は『(二人は)鉄の結束だ』と漏らしています」(社会部記者)

 11月14日発売の「週刊文春」では、藍容疑者の実父と親友が語る、当時の常慶家の内情について詳報している。実父と親友は初めて取材に応じ、雅則容疑者の凄惨な家庭内暴力や夫婦の出会いなどについても語っている。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年11月21日号)

現場となった田川市内の県営団地 ©文藝春秋