電撃発表にスペイン紙「マルカ」が反応 「日本の地でキャリアに別れ」

スペイン史上最高の得点者が、日本の地でのシーズン終了でサッカーのキャリアに別れを告げる」――。ヴィッセル神戸の元スペイン代表FWダビド・ビジャが13日、神戸市内で会見に臨み、今シーズン限りでの現役引退を発表した。この電撃発表は母国スペイン紙「マルカ」でも大きく報じられている。

 同紙はバルサスペイン代表でも長年の盟友だった神戸MFアンドレス・イニエスタが同席したことに触れつつ、「自分の意思で引退したかった」と語った言葉などを紹介するとともに、そのキャリアについて「素晴らしいタイトルづくしと記録で終えた。ビジャは完璧なフットボーラーだ」と続け、こう称えている。

「彼は(スペインの)トゥイージャでサッカーを始め、スポルティング・ヒホンで台頭し、サラゴサでブレークし、バレンシアで奉られる存在となった。その後はバルセロナアトレチコ・マドリードで重要なタイトルを獲得した。ニューヨークでは彼は世界のアイコンとして輝き、日本でプレーしているなかでもスコアラーとなり続けている」

 長年にわたってゴールを奪い続けた能力を称賛している一方、「友人でありライバルでもあったフェルナンド・トーレス(元サガン鳥栖)が去った直後に、ピッチに別れを告げた」と、Jリーグに所属した盟友と同じシーズンで現役に幕を閉じると追記している。

 EURO2008南アフリカワールドカップの優勝メンバーかつ得点王に輝いたビジャ。その偉大すぎる経歴は、生まれ故郷でも改めて敬意をもって報じられているのは確かなようだ。(Football ZONE web編集部)

現役引退を発表した神戸のFWダビド・ビジャ【写真:Noriko NAGANO】