カタールワールドカップ(W杯)アジア2次予選のキルギス代表戦が行われるドレン・オムルザコフ・スタジアム。天然芝という情報はあったが、実際にピッチを見ると緩さが目立った。

日本代表は13日、試合前日トレーニングで初めて本番のピッチに立ったが、DF長友佑都(ガラタサライ)は「緩いな〜」と思わず漏らすほどだった。

キャプテンを務めるDF吉田麻也(サウサンプトン)は、ピッチ状態について「もちろん良くはないですけど、想定内」とコメント。「割とボールも転がるし、行けるかなという感じです」と、そこまで悪い印象はないことを明かした。

それでも「急なバウンドのイレギュラーに対応できるように。特に自陣では、細かいところでミスが起きないようにダイナミックプレーしたいなと思います」と語り、ミスが起こる可能性を示唆。セーフティなプレーを心掛けることを語った。

コーナー付近は特にボコボコな状態だったが、吉田はイレギュラーが起こる前に防ぐ考えを明かし、「なるべくGKが困らないように。シュートを打たせないように。シュートモーションに入る前に、良い守備で、高い位置でボールを奪えるようにしたいです」と、ピンチを未然に防ぐプレーを意識しているようだ。

吉田は今回のアジア2次予選で3試合フル出場。守備陣は3試合連続クリーンシートを達成している。結果を残している守備陣だが「1試合1試合見ていけば、対戦相手とのレベル差もあるので、“0”という数字がそんなに評価されることではないです」と、守備陣の奮闘だけが無失点の要因ではないとコメントした。

それでも、継続が必要だと考え「長く続けていけば、“0”が続けば続くだけ自分たちの自信にもなるし、連携も深まっていくし、外からの評価も高まっていきます。僕らもそういったところを目指していかなければいけないです」と4試合連続クリーンシートを虎視眈々と目指しているようだった。

準備期間が短い中で、メンバーが変わる中でもアジャストしていく必要がある代表活動。自身通算100試合目の出場が懸かっている試合だが、これまでの経験から「メンツが変わったり、今回のように練習の時間が短い中では、試合の中で擦り合わせていかなければいけないことが出てきます」と語り、「これから相手が強くなったり、ワールドカップが近づけば、その短い時間の中で修正したり、軌道修正しなければいけないことが続いてくるので、こう言った試合から自分たちができるように、組んだりしていくことが大事です」と、この先の戦いを見据えた準備にしたいと語った。

また、「負けて何か自分たちが変えることは当たり前のことですが、自分たちが良い時に、もっと改善できるんじゃないかと突き詰めて、妥協せずにやっていきたいと思います」と語り、良い状態でさらに良いものを探求する貪欲さを見せた。

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