現代へそくり事情

スパークス・アセット・マネジメントは11月13日「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2019」の結果を発表した。調査は今年10月にネット上で実施し、20歳以上の既婚男女1000人から回答を得た。

へそくりをしている」と思う夫のアニメキャラクターを聞いたところ、1位は「フグ田マスオサザエさん)」(12.5%)で、2位は「野原ひろしクレヨンしんちゃん)」、3位は道立で「波野ノリスケサザエさん)」「野比のび助ドラえもん)」となった。

妻の1位は「フグ田サザエサザエさん)」(15.3%)で、「野原みさえクレヨンしんちゃん)」、「野比玉子ドラえもん)」と続く。夫・妻ともに「サザエさん」「クレヨンしんちゃん」「ドラえもん」のキャラクターが上位にランクインした。

貯金の管理は「妻主導」が過半数

実際に「へそくりをしている」と回答した人は、男性41.4%、女性41.8%となった。性年代別にみると、男性は30代(45.0%)が最も高く、女性は50代までは年代が上がるにつれ高くなる傾向がみられた。最も高かったのは50代女性(50.0%)となった。

へそくり額の平均は、男性149万円、女性238万円。女性のほうが約90万円高いことが分かった。夫婦の貯金の管理は「妻が主導」(54.7%)と回答した人が、「夫が主導」(24.8%)を大きく上回った。

「夫婦別々に管理」という人も20.5%といた。夫婦の預貯金額は「100万円未満」(20.7%)が最も多く、「0円」という人も11.6%いた。一方、「2000万円以上」も13.0%存在し、全体の平均額は758万円という結果となった。

預貯金額を年代別に見ると、20代は230万円、30代は363万円、40代は550万円と年代が上がるにつれ高くなっている。以降、50代は1036万円、60代では1612万円と、1000万円を超える。

男性は「安いからと買ってしまう妻」、女性は「値段を気にせず買う夫」にイラつく傾向

毎月のお小遣い額の決定権は「どちらも同じくらい」(40.1%)となったが、「妻のほうが強い」(35.8%)が「夫のほうが強い」(24.1%)を上回るケッタとなった。お小遣いの金額は「1万円~3万円未満」(39.1%)に回答が集まり、平均は29133円だった。

配偶者の給料を把握していない人は、夫が37.8%、妻が20.9%。一方、娯楽費、交際費を把握していない人は夫が71.8%、妻が51.0%となっている。

お金が原因の夫婦喧嘩を1年間で1回以上している35.4%。全体の平均回数は2.6回に及んだ。パートナーのどのようなお金の使い方に腹立つかを聞くと、男性1位は「安いからといってよく考えずに買い物をする」(13.6%)となった。

一方、女性1位は「値段を気にせず買い物をする」(22.2%)。夫は「安さに気を取られ買い物してしまう妻」に、妻は「値段を気にせず買ってしまう夫」に苛立つ人が多いようだ。