中国のポータルサイト・百度は12日、日本で24時間フィットネスクラブが増えていることについて、中国ではまだまだ普及する環境にないとする文章を掲載した。

 文章は、個人旅行で日本を訪れた際、街で少なからず24時間営業のフィットネスクラブを見つけたと紹介。2011年ごろに米国で急速に普及した24時間フィットネスクラブは昨今東京などの都市を中心に増えつつあるとした。

 そして、従来のフィットネスクラブとは異なり、セキュリティなどでITを駆使し、基本的に自分でトレーニングを行い、空間を「シェア」するというコンセプトを持ち、利用者はより自由に身体鍛錬を行うことができると説明している。

 そのうえで、中国でも市民の健康意識に高まりに伴って、24時間フィットネスクラブが出現し始めているものの、まだその数は少なく、巨大なマーケットが潜在していると紹介。一方で、近年では多くのフィットネスクラブが会員から会費を集めるだけ集めるもすぐに資金繰りがうまくいかなくなり閉鎖してしまう状況が相次いでいるとし、このような状況が続く中では「たとえ中国に大量の24時間フィットネスが出現したとしても、その前途は楽観できない」と指摘した。

 記事は、日本のフィットネスクラブにおいても中国同様に閉鎖ラッシュや「会費だけ集めていなくなってしまう」ような状況が起きないのか、という疑問に対して「ブームが過ぎて閉鎖が相次ぐということはあるかもしれないが、消費者を騙すような行為は日本人はやらないだろう。彼らは仕事に対してまじめであるし、法律もしっかりしているからだ」とした。

 確かに、日本の都市部では24時間営業またはこれに準じる新しいフィットネスクラブを多く見かけるようになった。天候を気にせず各種トレーニングが手軽にできる環境は、体を鍛えたい人やダイエットをしたい人にとってはありがたい話だが、一方で「一過性のブームに終わって、そのうちなくなってしまうのではないか」という不安を持つ人もいるのではないだろうか。

 そしてまた、スタッフがいない時間が多い24時間フィットネスでは、利用者のマナーやモラルも問われることになる。日本でもそうだが、中国でこのような形態のジムが増えるかどうかは、経営面の問題に加えて、利用者がマナーを守れるかという点も大きく影響しそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本で急増する24時間フィットネス、中国では難しいかもしれない=中国メディア