昨シーズンの快進撃が記憶に新しい若手タレントの宝庫、アヤックスが育成に関する驚愕のスタッツを叩き出している。オランダ『Sportnieuws』が伝えている。
今回、『Sportnieuws』はオランダのスポーツメディアで働く統計学者のピーター・ウォルバーズ氏のアヤックスに関する興味深いデータを紹介した。
ウォルバーズ氏は今月12日、自身のSNSでアヤックスの育成に関する以下のようなデータを紹介。
ウォルバーズ氏によると、アヤックスは1981年9月から直近の11月10日に行われたユトレヒト戦まで、1750試合連続でアカデミー出身の選手がピッチに立ってきたという。
そして、ロナルド・クーマン監督(現オランダ代表)が率いた2002-03シーズンの通算21分間を除き、この38年間で常に最低1人はピッチ上にアカデミー出身のプレーヤーが立ち続けてきたという。
また、アカデミー出身の定義に関しては15歳以下でクラブに在籍した選手のみを対象にしており、バルセロナのカンテラから10代後半に加入した現守護神のGKアンドレ・オナナや、デンマークのシルケボーからユースチームに加入したFWカスパー・ドルベリ(現ニース)らのケースは除外されている。
ヨーロッパでは1995年のボスマン判決以降、選手移籍の活発化が進み、アヤックスレベルのクラブで競争力を保ちながら育成を両立することは非常に困難であり、今回紹介されたデータは非常に価値あるものだと言える。
ヨーロッパの育成クラブと言えば、バルセロナやリヨンが有名だが、バルセロナは昨年4月に行われたセルタ戦でスタメンにカンテラ出身者がゼロとなるなど、アヤックスほどのスタッツは残せていない。
仮に、アヤックス以外でこの記録を超えられるのは、バスク純血主義を貫くアスレティック・ビルバオぐらいか。
コメント