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歴史のあるクラブが完全にダメになるのは、何年もいい結果が出せない時ではない…。サポーターの支えをなくす時です。スペイン2部の最下位まで沈んだ柴崎岳が所属するポルティーボ・ラ・コルーニャはまさにその状況にある。

15試合で勝点10(1勝と7引き分け)しか獲得してないデポルティーボは、サポーターの信用を失っているように見える。例えば、11月10日ホームで行われたエルチェ戦の時、スタジアムに足を運んだサポーターは11,690人だった。

しかし、年間パスの持ち主は22,000人以上です。ということは、半分のサポーターは一年分の料金を既に支払ったにもかかわらず、スタジアムでデポルティーボを応援しないことを選んだ。すべての試合がこうなるとは思わないが、早めにこの状況から出ないと、このクラブの将来は危ないと言われている。

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デポルティーボの歴史と最近の混乱

ポルティーボの現状をきちんと理解するためには、少し過去の話をする必要がある。このクラブが一番輝いたのは間違いなく1998〜2005年、ハビエル・イルレタが監督だった頃です。彼は7年間もデポルティーボを指導し、スペイン1部の上位に立たせるほど、クラブに栄光を持たせた。その後、20052017年の間に監督は8人も入れ替わったが、大した結果を残せず、クラブは1部と2部の間でモタモタしていた。

しかし、本当にやばいのは2017年後の時期。状況がなかなか安定しないデポルティーボは2017〜2019年、たった2年の間に7回監督を変えた。そして、数年前まで名門と呼ばれていたこのクラブは、スペイン3部に落ちるぐらいのところまで沈んでいる。

2019年の6月にデポルティーボは1部に戻れそうなところまで登り上がったが、プレーオフでまさかの展開…。決勝相手は現在久保建英が所属しているマヨルカだった。第1戦目はデポルティーボが2-0で勝利したが、第2戦で大逆転されて、マヨルカの方が1部に上がることになった。

そして今シーズン、7月に獲得されたばかりのフアン・アントニオ・アンケラ監督はたったの10試合で首になり、10月7日からルイス・セサルが指導者に任命された。しかし、状況は変わらず…。

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デポルティーボの一番の課題は昔から抱えている借金

フロントは短期間のプランも長期間のプランも考えていない印象がすごく強い。今シーズンが開始してから、重要な存在と判断されて予算を掛けられた選手たちは、試合に出場してない時が多い。柴崎もそうです。今年の夏、チームバランスを取り戻すために獲得された日本代表は3戦連続ベンチ入り。

しかし、一番の問題は21世紀の始まりにクラブが抱えた9000万ユーロ(約108億円)の借金です。当時デポルティーボの会長だったアウグスト・セサル・レンドイロは、クラブスペインサッカーエリートに残すためにこの強大な借金を背負うことにした。その後、ティノ・フェルナンデスというスペインの優秀なビジネスマンが会長になって、借金がだいぶ減ったが、デポルティーボが全額を返せるのは2048年と言われている。

その間にクラブが3部に落ちたら、その金額が返せなくなり、倒産の可能性も出てくるだろう…。

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柴崎にとって日本代表戦は重要となる

今年の夏デポルティーボに移籍した柴崎は4年契約が結ばれている。現在は代表に未だに呼ばれているが、柴崎にとってスペイン2部の最下位にいることが代表に選ばれない危機にもなる。

彼は少なくとも今シーズンの終わりまでこのクラブに残る。冬の移籍期間の間にどこかに移籍するのは考えられない。今彼にできる唯一のことは、このチームを強くすることです。チームが少しでも上達すれば、残留の可能性はまだある。

何よりも柴崎はまずデポルティーボで、スタメンの座を取り戻す必要がある。そのためにこれから行われる日本代表戦で、自分の実力を見せなければなりません。今夜のキルギス戦、そして11月19日ベネズエラ戦は彼にとってとても大事な2戦になることは間違いない。