筆者提供

アラフォーになって、どんな格好をすればいいのかと迷う人も少なくはありませんが、中には「こういう格好したい!」にチャレンジする人もいると思います。

僕は元プロ野球選手で、ひと昔前の野球、The体育会の中を生きてきました。高校では坊主、大学野球では坊主を強要されるなどの理不尽な上下関係になじめず3年で中退。ようやく青春を謳歌するためにブリーチ3回してド金髪にしたのは20代の話。

あれから約20年。アラフォーになって、今度は金髪を通り越して"真っ白ヘア"にするためブリーチしました。でも、芸能でもなんでもないアラフォー一般人の僕がブリーチした先に待っていたのは悲劇、そして周りの変化でした。(文:ちばつかさ

世間一般では"まともな見た目"が求められる仕事だけど、ブリーチしたい!

いつもなにかに刺激を感じてソワソワしていたい僕は、アラフォーになって仕事が少し安定し、家族を持って子育てもなんとなく落ち着いたなぁと思った時期、物足りなくなってしまいました。

それと同時に白髪が増えていたので、「黒染めするなら真っ白ヘアにしたいな」とも思っていました。その二者がマッチして「そうだ、真っ白ヘアにしよう!」と決め、美容院にいきました。

しかし、住まいは妻の実家・福井県マスオさん状態。メインの仕事は接骨院やカウンセリング、野球レッスンという、世間一般では"まともな見た目"が求められる仕事です。

「芸能人でもない僕が果たして髪を染めてなにか言われるのではないか」とずっとソワソワしていました。しかしその先に待っていたのは、なんとも言えない逆風の嵐だったのです。

僕の車がしばらくないだけで「離婚したのか?」と言われる土地でブリーチすると?

黒髪の日本人を白髪に変えるのは大変な作業です。白髪にするにはブリーチをするのですが、黄色味をおびた日本人は脱色しても白にはならず金髪になってしまいます。白にするためにはそこに青系(紫)の色を上塗りします。

ブリーチを2回した後に青系でカラーリングすると、グレーヘアの出来上がりです。色落ちを防ぐために、毎日の紫色の"紫シャンプー"が必須になります。それでも2週間ほどすると段々と金髪っぽく変化します。

この大変さが第一の悲劇。ずっと白髪でいたいのに、毎日労力をかけても金髪っぽくなってしまうのです。

そして第二の悲劇。東京生まれ東京育ちの僕は、結婚して東京で8年間過ごした後、3年前に福井県の妻の実家にマスオさん状態で入りました。ご近所の方々との繋がりが深い地域で、野菜を届けてくれる、地域に根付いたお祭りや催しごとがあるなど、温かい人の繋がりがある土地です。

一方で、異質なものは目立つ場所。僕の車がしばらく車庫にないだけで「離婚したのか?」「入院しているんじゃないか?」と噂が立ちます。そんな地域で染髪をし、義父母にこう言われたのです。「40手前でその髪型をして誰が信用するんだ」と。

「東京からきた」「髪を染めている」「なんの仕事しているのかわからない」そんな人間がこの地域に住んでどうやって信用されるんだ。そんな意味を込めた言葉を投げかけられました。

金髪の思わぬメリット「できる人っぽい」「若くみられる」「すぐに覚えてもらえる」

もちろん地域性もあると思いますが、どうしても"馴染みのないもの"や"他と違うもの"があると、出る杭として打とうとしてしまうのが日本人の性質なのかもしれません。また自分としても、今までの自分を変えるとなると勇気がいるものです。

アラフォーになって金髪になってみて感じたことは、いかに「他人にどうみられているのか?」を気にして生きているのかということ。それも大切ですが、もしかすると「それをどう魅せていくのか?」が大切なのかもしれません。

ボロクソに言ってきた義父母や周りも、今となってはブリーチ毛に慣れましたし、しかも仕事ができていれば特に何も言わなくなりました。さらに見た目が高じて"できる人っぽい"と勘違いされたり、若くみられたり、すぐに覚えてもらえるように。

本来なら、"見た目"と"仕事"に相関関係はないはずです。「見た目に騙されるな!見た目で判断するな!本質をみて!」と言いたいけど、染めた後にこれを言うと逆にプレッシャーですよね。ただ、ぜひ周りの人を、見た目以外でも優しく客観的にみてほしいなと思います。

筆者近影

【筆者プロフィール】ちばつかさ

合同会社komichi代表。柔道整復師、こころと体のコーディネーター、元プロ野球独立リーグ選手。東京と福井で投げ銭制の接骨院を運営しのべ10万人近くの心と体に向き合ってきた。野球経験とコーチングの経験を活かし都内で“野球を教えない野球レッスン”を運営。レッスン卒業生がU12侍ジャパンの代表に選出された。現在、心理学を学ぶため、アラフォーで大学在学中。【公式サイト】